こんにちは。まさおです。
首都圏公立高校の応募倍率について順次開設をしています。
2/17、千葉県教育委員会は前後期制統合して初の入学者選抜の志願倍率を発表しました。2/18の14まで志願先変更を受け付けています。
今回は「千葉県公立高校志願倍率」を取り上げます。
首都圏の公立入試は前後期から一本化の流れへ
千葉県公立高校は今年から前後期制を辞めて、受検機会を一本化しました。1都3県では推薦入試制度を残しているのは東京のみで、他の3県はいずれも入試を一本化したことになります。
入試を一本化すると募集定員が1回の入試に集まりますので、倍率は低下します。千葉県の全日制の平均倍率を比較すると以下のような状況です。
全体の状況は以下のリンクからエクセルファイルをご参照ください。
年度・種別 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 |
---|---|---|---|
2021 | 30,920 | 33,542 | 1.08 |
2020前期 | 21,758 | 36,644 | 1.68 |
2020後期 | 11,351 | 14,740 | 1.30 |
このように、全体倍率は大きく下がっています。
2020年度までは前期受験者の内15,000名程度が不合格となって、その大半が後期にチャレンジします。その後期でも3,400名程度が不合格ということで、1年で2回公立高校に不合格にされるというトラウマになるような経験を受験生にさせてきました。
今回は不合格者が2,600名ほどで済みそうですので、受験生にとってはやりやすい入試になったといえそうです。
県側は学校の授業時間数の確保のために一本化したといっていますが、大学入試改革や学力重視の流れを受けて学力試験を必ず課す入試制度に持っていきたかったというのが実際のところだと思います。
高倍率校の動向
では、一本かれて倍率低下の流れを受けた中にあって、高倍率となっている学校にはどのようなところがあるのでしょうか。
全日制トップ10校をまとめて票にすると以下の通りとなります。
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 |
---|---|---|---|---|
柏の葉 | 情報理数科 | 40 | 75 | 1.88 |
東葛飾 | 普通科 | 240 | 439 | 1.83 |
柏 | 理数科 | 40 | 73 | 1.83 |
船橋 | 普通科 | 320 | 571 | 1.78 |
船橋 | 理数科 | 40 | 66 | 1.65 |
柏の葉 | 普通科 | 240 | 383 | 1.60 |
津田沼 | 普通科 | 320 | 504 | 1.58 |
千葉 | 普通科 | 240 | 366 | 1.53 |
流山 おおたかの森 | 国際 コミュニケーション科 | 40 | 61 | 1.53 |
小金 | 総合学科 | 320 | 483 | 1.51 |
千葉の県立御三家と言われる「千葉」「船橋」「東葛飾」はいずれも上位10校に入っていますが、トップは柏の葉高校の情報理数科です。
募集定員が少ないこともあって、どの地域も理数科の倍率は高い傾向にありますが、千葉でも似たような状況が起こっています。
1.5倍を超える学校は上記の10校ですべてとなります。他の都県に比べると突出した人気校が少ないのが千葉の特徴です。
とはいえ、県公立高校で倍率1.5倍超というのはかなり厳しい入試と言えます。県公立高校は似たような学力の生徒が集まってきますから、1問のミスや勘違いが合否を分けてしまうこともあります。高倍率校にチャレンジする場合はミスを少なくするように意識しましょう。
学科別の倍率を見るとやはり理数や国際系が強い
ちなみに千葉県の全日制高校の倍率を学科別に整理してみると以下のようになります。
学科名 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 |
---|---|---|---|
全日制全体 | 30,920 | 33,542 | 1.08 |
普通科 | 24,160 | 26,367 | 1.09 |
理数科 | 360 | 430 | 1.19 |
国際〇〇科 | 400 | 520 | 1.30 |
上記の通り普通科は学校数も多く全体倍率は下がりがちですが、「理数科」や「国際教養科」などに代表される「国際~」というコースは定員に比して多くの受検生を集めています。
公立高校入試は、苦手克服と教科バランス重視で全教科からバランスよく点数を取ることが合格の近道です。苦手科目から逃げずに確実に得点を取れるように頑張りましょう。
特に千葉は、初日に数英国、2日目に理社と日付が分かれていますので、準備も進めやすいと思います。
学力検査は2月24・25日に行われます。
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