【作文・小論文】都立高校推薦入試のテーマ一覧

表現力をつける
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
6/30、東京都教育委員会は令和3年度の都立高校推薦入試で各校が出題した、作文・小論文・実技検査のテーマを一覧化して公表しました。
作文・小論文テーマ集としてはかなり充実したラインナップになっています。
今回のテーマは「都立高校推薦の作文・小論文のテーマ」です。

都立高校推薦入試のテーマ

◆複数の資料を読み解いて意見を書く
2つ以上の資料を見せて自分の考えを書かせるものが多い
◆ロジックを組み立てて説明させる学校が多い
SGDsなどの取り組みに関する資料を見せて意見を書かせる
⇒説明文・論説文を読んでその内容を踏まえて説明をさせる
一定レベルの背景知識と意見を組み立てる練習が必要

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東京都公表の推薦入試テーマ一覧

最初に東京都教育委員会が公表した推薦入試のテーマ一覧を確認してみましょう。
以下のリンク先からPDFで確認が可能です。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/theme/files/2021/03suisen_theme.pdf

検査時間と問題数、テーマの要約と作文・小論文の場合は字数が記載されています。
推薦で実技試験を課した高校は実技試験の内容が記載されています。

例えば、都立日比谷高校を例にとると以下のような記述になっています。

日比谷高校の推薦入試の実際の問題は日比谷高校ホームページ上で公開されています。
こちらも参考までにリンクを張っておきます。

http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/03WritingTest.pdf

小問1は資料でテーマを把握したら、自分の頭の中だけで書くべき内容を組み立てる必要があるので、一定レベルの知識がないと太刀打ちができないということになります。

また、知識だけがあっても、その知識を使って120字以内でどのようの説明を組み立てるかという表現力も問われます。字数が少ないので論点を端的に書く必要があり、高倍率の推薦入試に当たってはかなり受検生の負荷の大きい問題だと思います。

小問2も資料から日本の得意分野を拾い上げて具体的にどのように世界に発信していくかといったアイデアを書く必要があります。

制限時間が50分しかありませんので、問1に10~15分、問2に35~40分程度の時間配分で他の受検生よりも高得点になる文章を書く必要があります。

まさお
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数年分の過去問を使って制限時間内に論点をまとめて書く練習をすることが重要です。合格するレベルの答案にするには、それなりに日ごろから新聞やニュースサイトなどで知識を広げながら、様々な人の意見を見ておく必要がありますね。

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主要高校のテーマ

冒頭で日比谷高校を取り上げましたが、主要な高校はどのようなテーマを出題しているのか、いくつか見ていきたいと思います。

西高校:言葉を読んで感じたり思ったことを書く

日比谷高校と並んで都立トップ校の位置づけられる、西高校の推薦入試は毎年言葉を与えて「感じたり思ったりすることを書きなさい」というシンプルなものです。50分で600字の作文になっています。

令和3年度は「ドアをあけると風が私を待っていた。だから私は、黙って風に自分を預けたのだ……。(黒井 千次)」という言葉でした。

他の学校が理系的なロジック重視の小論文を貸す傾向が多い中で、西高校は文系寄りの感性や表現を重視する出題になっています。

まさお
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風が私を「待っていた」とはどういうことか、「黙って」「自分を預けた」とはどういうことか。この言葉を選ぶ背景にどのような筆者の想いがあるかなどに注目するとよいでしょう。

国立高校:文書を読んで4つの記述問題に答える

東京都西部のトップ校である国立高校は60分の小論文で、2つの長い文章を読んだうえで小問を合計4つ答えるというもので、時間が足りない受験生が多いと思います。

問題は以下のリンクから確認が可能です。

問題1 問題2

個人的にはあれこれ聞いてみたいことがたくさんあって、小問が増えているように見えます。各小問は100~200字程度での記述がメインになるので、小論文と言いながら論ずるには少し字数が足りないように思います。ポイントをズバリ解答の中心に据えた記述が必要です。

まさお
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国立高校は西高校と対極を行くような短時間で処理をするようなタイプの問題です。国語の読解問題の延長として位置付けた対策の方が有効だと思います。
採点する側は採点しやすいかもしれませんね。

戸山高校:多数の資料から情報を得て記述する

戸山高校はグラフや表といった多数の図表が与えられるのが特徴です。50分の小論文という位置づけになっています。

問題は以下のリンクから確認可能です。

推薦入試問題

小問1では5つの表やグラフが与えられ、そこから読み取れることをベースに空欄補充とレポートを書くというものです。
小問2は3台のPCに搭載された音に関する機能を理解して、音が消える仕組みの説明と日常生活における応用の仕組みを記述するというものです。

まさお
まさお

音を打ち消す機能は、最近の高機能イヤホンのノイズキャンセリング機能などを思い浮かべると書きやすいのかもしれませんが、ここでも背景知識の有無が差になってくるように思います。世の中の動きへのアンテナの高さも大事な要素ですね。

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