こんにちは。まさおです。
8/6の広島で行われた原爆の平和祈念式典で菅総理のあいさつで原稿の読み飛ばしがあったと話題になっています。1行読み飛ばしてしまったようですが、内容が頭に入っていれば読み飛ばしにすぐに気づけるはずです。言葉は悪いですが「棒読み」をしていたのかもしれません。
今回のテーマは「音読力が学力の起点。音読が大事な理由とは?」です。
菅総理の読み飛ばしで露呈したものとは?
菅総理大臣のことをとやかく言うのはこのブログの趣旨ではないのですが、平和祈念式典での首相あいさつという、どうしても世界や世間から注目される場でのでき事だったので、少しだけ触れておきます。
読み飛ばしの詳細はYahoo!の以下の記事で確認可能です。
続報では、「原稿が糊でくっついてはがれなかった」などと出てきていますが、ポイントは音読しながらその文章の意味を頭で理解しているのかということです。
糊でくっついていたとしても、自分が話している内容が意味が通らないおかしな日本語だと気づけば、立ち止まって言い直すのが言葉を発する人の基本姿勢だと思います。
平和祈念式典で何か喋ればよいというのではなく、総理大臣としてのメッセージを伝えようという意志があれば言い間違えを正して伝えたい内容を聞き手に伝えるように努力すべきだと思います。
その意味では残念ながら菅首相は「音読」の域には達しておらず、「棒読み」だったと言わざるを得ません。総理大臣の平和祈念式典においている価値があまり高くないことが図らずも見えてしまいました。
もともと菅首相は国会の答弁などでも活舌が悪く、損をしているように見えます。安倍前首相も活舌は必ずしもよくなかったですが、ポイントは力強く発言していたのでその差が印象の差になってしまったように見えます。政治家としての調整力などは菅総理も一定の力量があるように見えますが、弁舌では大きく損をしているのでは?と他人事ながら心配します。
音読力が高いと学力は上がる
この「音読力」ですが、学習において音読がきちんとできるとかなり有利に働きます。
以下にその理由を上げておきます。
学習の多くは文字を読むことからスタートする
国語に限らず、数学も英語も理科も社会も各教科の学習は教科書や参考書に書かれている文字を読むことからスタートします。
小学校低学年なら先生と生徒が一緒に教科書を音読しながら書いている内容を確認するのですが、小学校高学年以上になると音読して教科書の内容を確認する頻度が下がってきます。
黙読は音読と比べて無意識に読み飛ばしたり、読み流して意味を理解しないまま先に進んだりといった読解不足を発生させやすく、実は教科書を正しく読み取れていないということがかなりの頻度で発生しているのです。
教科書や問題集を正しく理解するには音読してみることが一番の解決方法です。
テストでも音読力が役に立つ
模擬試験や定期テストなどでも、受験生の多くが問題の読み間違いによるミスを発生させます。
数学の文章題などは典型的ですが、問題の条件を正しく理解できずに解答にたどり着けない人も多いのですが、試験終了後に一緒に問題文を音読しながら内容をたどっていくとあっという間に答えがわかるという人も多いのです。
試験中は声は出せないですが、「この問題、何言ってるか分かりにくい」と思ったら、口を動かして問題を声を出さずに音読することが大事です。
中学生や高校生は音読自体をほとんどしなくなっていると思いますが、音読できる環境なら声に出して読むだけでかなり読み取りの精度が上がります。声を出せない場所では音を出さずに口を動かしながら読むことがかなり有効です。
また、黙読は音読ができない人にはムリです。学習の基本となる読み取りの精度を高めるために音読を意識してみましょう。
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