こんにちは。まさおです。
2/2、東京都立高校の推薦入試の合格発表がありました。男女別の募集定員で話題になっている都立高校は、一般入試に「男女別定員の緩和措置」を導入していますが、推薦入試は男女別募集のままです。どのようなっ結果になっているのでしょうか。
今回のテーマは「女子が高倍率の都立高校推薦入試」です。
推薦入試は男女別募集枠が健在
都立高校は全国で唯一男女別の募集枠が残っていて、最近よく話題になっています。
女子の合格ボーダーラインが男子に比べて高いため、不公平であるという理由からです。
東京都は一般入試において「男女別定員の緩和措置」という、合格者の最後の1割を男女の別なく得点で判定する措置を入れており、多くの学校はこれで女子のボーダー調整が可能となっています。
一方で、推薦入試は緩和措置が導入されていませんので、男女別の募集定員枠に合わせて合格者が発表されています。
結果、女子の倍率が高くなっています。
全体結果は東京都教育委員会の以下のサイトから確認可能です。
全日制普通科(コース、単位制以外)の男女別倍率
普通科のうち、コース、単位制を除いた男女別の倍率は以下の通りです。
コース、単位制の学校は男女別の定員となっていませんので除外しています。
普通科男子 募集人員 | 普通科男子 応募者数 | 普通科男子 受検者数 | 普通科男子 倍率 | 前年 応募者数 | 前年 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
2,804 | 7,538 | 7,466 | 2.66 | 7,751 | 2.87 |
普通科女子 募集人員 | 普通科女子 応募者数 | 普通科女子 受検者数 | 普通科女子 倍率 | 前年 応募者数 | 前年 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
2,584 | 8,391 | 8,343 | 3.23 | 8,942 | 3.58 |
上記の通り、男子に比べて女子は0.57ポイントも倍率が高いということがわかります。
募集定員は男子の方が218名多いのに対し、受検者は男子の方が877名も少ないことが背景です。
男女別高倍率校はどこ?
男女別の高倍率校を上位5校並べてみます。
【普通科男子の倍率トップ5】
学校名 | 定員 | 応募者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
青山 | 14 | 86 | 5.93 |
広尾 | 24 | 120 | 5.00 |
東 | 24 | 118 | 4.92 |
足立 | 28 | 136 | 4.86 |
城東 | 32 | 149 | 4.66 |
【普通科女子の倍率トップ5】
学校名 | 定員 | 応募者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
青山 | 13 | 125 | 9.62 |
鷺宮 | 26 | 147 | 5.65 |
日本橋 | 22 | 121 | 5.50 |
戸山 | 30 | 157 | 5.23 |
東 | 22 | 113 | 5.14 |
上記の通り男女ともトップは毎年ダントツで青山高校です。
募集定員が男子で14名、女子で13名と少ないうえに人気校であることから、特に女子で突出して高い倍率となっています。
このレベルになるともはや宝くじに近い状況で、合格を見通しての受検というのほぼ不可能です。
今年の推薦入試は募集枠の増加に対して、受検者数は減少するという状況になっています。これは、高倍率の推薦入試を回避し、一般枠に流れたということもありますが、そもそも都立高校ではなく私立高校や通信制高校といった選択肢の多様化が背景にあると考えるべきです。
ちなみに男女枠のない新宿高校は男子の合格者が5名に対して女子が27名と合格者の大半が女子になっています。この辺りは別の記事で改めてご紹介します。
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