こんにちは。まさおです。
首都圏などでは年に数回程度しか雪が降らないため、入試の時期に雪の予報が出ると対応が難しいことがよくあります。雪国の皆さんからすると、奇異に感じるかもしれませんが、交通機関も大きく乱れて混乱するのです。大雪予報と入試日が重なったときの備えについて考えてみましょう。
今回のテーマは「入試当日の大雪予報と事前準備」です。
大雪と入学試験実施の関係
首都圏で記録的な大雪と入学試験日が重なった場合にどんな対応をとることになるのでしょうか?
そのようなケースがほとんどないため、どのようなことを想定しどんな準備をすればよいか不安になるのではないと思います。
学校側の基本対応は以下のようになるはずです。
いずれにせよ、大原則は「当日中に必ず試験は行われる」と考えて備えておくということです。
首都圏で入試日に大雪が直撃した例
首都圏で、過去に入試と大雪が直撃した例はほとんどないのですが、有名なのが1992年2月1日です。
この日は前日から雪が積もり、朝の段階で首都圏の交通網はほとんど麻痺、首都高速も通行止めになっていたと記憶しています。ただし地下鉄はほとんど影響がありませんでした。
その後電車は間引き運転がスタートし、徐々に通常運転に戻っていきました。
この年は、多くの学校が試験開始を2時間ほど遅らせてスタートをしました。
当時の受験生は何とか試験場にたどり着いて、皆無事に試験を受けました。
特例的な対応をしたのが当時の開成中学校です。
当時の開成中は、2月1日が学力試験、2月2日に面接試験と2日間で入試を行っていました。
2月1日の学力試験を中止として、2月2日に学力試験を行い、面接は中止とするという発表を行いました。
ちなみに1992年は2月2日の午前4時ごろに東京で最大震度5(M5.9)の地震があって、やはり電車が止まり試験開始が遅れるという受験生にとっては2日連続でイレギュラー受験となる受難の年でした。
この頃はまだ大学生でしたが、受験生を何名か教えていたころで朝から大変な思いをして受験生を送り出した記憶があります。あの頃の鮮明な記憶からとにかく試験場にたどり着くことが最も重要だと思います。
現代における大雪受験への備えのポイント
1992年は遠い昔の出来事です。当時は地下鉄の乗り入れもなく、JRも計画運休といった手立ても取りませんでしたから、当時の出来事を参考に現代風にアレンジをしておく必要があると思います。
試験は中止にならない前提でのポイントは以下の通りです。
学校から試験情報がどこに出るか事前確認
受験をする学校の当日の試験予定がどこで発表されるかを確認しておきましょう。
多くの学校はホームページに掲載する可能性が高いですが、ラジオ放送などを使うケースもあります。
募集要項に書いてあるはずなので事前確認をしておきましょう。
この情報を入手し、何時までに試験場突く必要があるかを把握することが大事です。
当日1時間程度早めに出発もしくは前泊
通常時よりも時間が多くかかることを前提に家を出る時間の計画を立てましょう。
2時間でも3時間でも早い方が安心かもしれませんが、あまり早いと今度は早く突きすぎた時の防寒対策という問題が出て来ます。
一般的な電車の遅延などを考えると1時間程度早めに出るのが常識的な範疇だと思います。
※自宅と試験場の距離などを見て1時間が妥当かは各自の判断が必要
事前に予約が取れるなら学校の最寄り駅近くのホテルに泊まっておくというのも一つの手段です。
入試の時期はホテルの予約が取りづらいので、大雪の予報が出たら宿泊予約をするということを事前に決めておいて前泊するのも有効です。
前泊のデメリットは受験生本人の精神的な負担です。
やはり「枕が変わる」というのは余計な緊張を強いる可能性があります。
本人のタイプを見ていつもと違う宿泊が影響するかどうかを考えておく必要があるでしょう。
交通ルートは複数事前確認しておく
試験会場への交通ルートを複数確保しておきましょう。
下見時に基本的なルートを見ていると思いますが、他の路線を使った迂回ルートを考えておくべきです。
特にJR線と地下鉄のどっちを長く使うかという視点で整理をし、大雪時は地下鉄を使う想定をしておくとよいでしょう。
地下鉄は他の路線への相互乗り入れを中止する可能性がありますので、ノリ慣れない地下鉄を使う場合は案内表示の確認をきちんと行うことが重要です。
自家用車利用は最終手段として確保しておく
自家用車で受験生を試験場に送り届けるのは、あまりお勧めしていません。
道路の混雑状態が不確定であることと、万が一渋滞で遅刻した場合、電車遅延と別扱いになってしまう可能性があるからです。
電車遅延による場合は他の受験生も同様の状況になっているはずですから、学校側も一定の対応をしてくれるはずですが、自分だけ自家用車で渋滞に巻き込まれたとなると対応してもらえない可能性があります。
とはいえ、大雪でどうしても動けない場合は動いている路線の駅までなど、一部自家用車を使わざるを得ない可能性があります。
チェーン装着と混雑時の迂回ルートなどを確認しておくとよいでしょう。
防寒対策を入念に
防寒対策は入念に行ってください。
長い時間外にいると雪が体を冷やしますので、体調不良の原因となる可能性があります。
- 上着・ズボン・靴などへの防水スプレー
- 携帯用カイロなど体を冷やさないグッズの準備
- 試験場は暖房が効いている可能性があるので着脱できる服装がよい
入試が真冬に行わている間はどうしてもこのような準備が必要になってきますね。
万が一、9月入学が実現されると入試は7月ごろになって今度は台風の心配が必要になりますね。
受験生は試験以外のことを極力考えずに頑張ってほしいものですが、上記対応が参考になれば幸いです。
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