こんにちは。まさおです。
2/14、東京都立高校は志願先変更を15時で締め切り、最終応募倍率を公表しました。
2倍を超える学校が多数出る都立高校入試、今年はどうなったでしょうか。
今回のテーマは「2022年度都立高校一般入試最終応募倍率」です。
最終倍率は女子がやや低下
東京都立高校の最終応募が締め切られました。
昨年あたりから、女子の倍率が高いことが取りざたされて、不公平であることが声高に叫ばれました。
東京都は今年から全校で男女別定員制の緩和策をとり、女子の倍率が高い学校では女子の合格者を多くとる対応をする予定です。
そんな中、男女別の募集をする普通科(コース・単位制以外)の応募状況は以下の通りとなっています。
年度 | 男子 募集人員 | 男子 最終応募数 | 男子 最終応募倍率 | 女子 募集人員 | 女子 最終応募数 | 女子 最終応募倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 11,148 | 16,222 | 1.46 | 10,282 | 15,012 | 1.46 |
2021 | 10,705 | 15,263 | 1.43 | 9,914 | 14,643 | 1.48 |
2020 | 11,021 | 16,367 | 1.49 | 10,235 | 15,679 | 1.53 |
男女とも定員を少し増やしていますが、男子は応募者の増加が定員増を上回り、全体で1.46倍と前年よりやや倍率を上げています。
女子は前年よりも0.02ポイント下げて、1.46倍となっています。
全体の状況はこちらから確認してください。
図らずも男女ともに同じ倍率となりましたが、男女別定員制の緩和策により合格者の最後の10%は性別に関係なく得点の高い順に合格を取りますから、内申点が比較的高い女子が有利になると言われています。
入試結果が出た時に確認をすべきですが、結果的に女子の倍率が1.46倍より少し低く出るのではないかと思います。
全国の公立高校を見渡しても、平均倍率が1.46倍になる地域は東京を除いてほかにありません。3人に1には不合格になってしまうというのは大変高い不合格率だと思います。
私立高校無償化施策などが充実しているからできる高倍率だと思います。
高倍率校の状況は?
今年の高倍率校を見てみましょう。
各校の倍率は以下のページから確認可能です。
普通科男子で2倍超の学校
男子のトップは例年通り日比谷高校です。私立の早慶附属校の発表がこれからということもあり、出願はしておいて当日欠席する生徒が多いのが特徴です。
学校名 | 募集定員 | 応募者数 | 増減数 | 応募倍率 |
---|---|---|---|---|
日比谷 | 132 | 330 | -2 | 2.50 |
目黒 | 99 | 237 | -13 | 2.39 |
青山 | 130 | 293 | -6 | 2.25 |
戸山 | 132 | 283 | +5 | 2.14 |
豊多摩 | 132 | 270 | 0 | 2.05 |
白鷗 | 31 | 63 | 0 | 2.03 |
東 | 99 | 199 | -27 | 2.01 |
深川 | 96 | 193 | -4 | 2.01 |
普通科女子で2倍超の学校
女子は神代高校が2.48倍でトップとなりました。
男子に比べると2倍を超える学校の数も多く、やはり女子は狭き門という感じがしますね。
学校名 | 募集定員 | 応募者数 | 増減数 | 応募倍率 |
---|---|---|---|---|
神代 | 106 | 263 | -9 | 2.48 |
広尾 | 91 | 225 | -6 | 2.47 |
井草 | 107 | 252 | -13 | 2.36 |
向丘 | 106 | 249 | -4 | 2.35 |
三田 | 99 | 224 | -9 | 2.26 |
北園 | 122 | 273 | -11 | 2.24 |
青山 | 120 | 265 | -4 | 2.21 |
鷺宮 | 106 | 229 | -6 | 2.16 |
豊多摩 | 122 | 263 | -2 | 2.16 |
東 | 92 | 198 | -10 | 2.15 |
目黒 | 92 | 197 | -1 | 2.14 |
豊島 | 106 | 227 | -2 | 2.14 |
昭和 | 122 | 256 | -20 | 2.10 |
田園調布 | 82 | 167 | +4 | 2.04 |
石神井 | 106 | 215 | -10 | 2.03 |
上野 | 122 | 246 | -1 | 2.02 |
前年3倍近い倍率だった三田高校は2.26倍と少し倍率を下げました。下げたと言っても2.26倍ですから簡単には合格できないことには変わりがありません。
高倍率の都立は合格が難しい
都立高校は似たような学力の生徒が少ない席を争う入試となるため、真の実力がついていないと振るい落とされる厳しい入試となります。
特に1.5倍を超えた学校では、内申点の基礎点の上に当日点をどれだけ重ねられるかで勝負が決まりますので、1点を大事に試験に臨むようにしましょう。
最後に差がつくのは、理社のことが多いです。数学・英語で確実に得点を取れるように鍛えたならば、理社のちょっとした知識の差で失点をしないよう、直前期の理社の復習を入念に行うことをお薦めします。
入試直前は1日が貴重な時間です。自分の弱点を正しく把握して、最短距離で得点力を上げられるよう頑張って行きましょう!
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