こんにちは。まさおです。
2月も下旬に入り、全国の公立高校の出願が締め切られています。多くの自治体で志願倍率の低下が目立ってきます。コロナ禍で多様な選択肢が生まれ、公立高校志願者が減っているようです。
今回のテーマは「全国の公立高校の倍率低下」です。
県公立高校倍率が低下傾向
2月も下旬に入り、各都県の公立高校の倍率が順次発表されています。
それぞれを見ると、やはり倍率低下傾向が出ているようです。
【公立高校の倍率の例】
県名 | 倍率 | 前年倍率 |
---|---|---|
佐賀県 | 1.04倍 | 1.04倍 |
徳島県 | 1.01倍 | 1.00倍 |
青森県 | 0.99倍 | 1.00倍 |
岩手県 | 0.85倍 | 0.82倍 |
2月22日に公表されているいくつかの件を見ただけでも、倍率がほぼ1倍になっていて、多くの学校で定員割れの状況となっています。
全国の公立高校の倍率は年々低下してきています。一部の人気校の倍率は高いのですが、定員割れてしている学校も多数出てきています。
全国の公立高校の最終倍率を一度まとめてみたいと思います。
通信制高校が人気に
今どきの高校受験では、全日制の普通の高校が必ずしも選ばれなくなってきています。
公立高校の倍率低下のすべての原因とまではいいませんが、通信制高校の人気が大きく影響しているのは間違いありません。
2020年1月に文部科学省がまとめた、「高等学校通信教育の現状について」という資料を見ると、通信制高校がどのように増えてきたのかがはっきりわかります。
平成2年に17校だった私立の通信制高校が令和元年では175校に、実に10倍増という状況です。
高等学校の生徒数を見ると、平成2年に16.6万人弱だった通信制高校の在籍者数は令和元年で19.7万人にまで増加しています。
これだけ見ると微増のようにしか見えませんが、少子化の流れの中で2割近く増えているのは凄いことだと思います。
年度 | 全日 定時 | 通信 | 合計 | 合計に占める 通信の割合 |
---|---|---|---|---|
平成2年 | 5,623,336 | 166,986 | 5,790,322 | 2.9% |
平成12年 | 4,165,434 | 181,877 | 4,347,311 | 4.2% |
平成22年 | 3,368,693 | 187,538 | 3,556,231 | 5.3% |
令和元年 | 3,168,369 | 197,696 | 3,366,065 | 5.9% |
上記のように全日制・定時制・通信制の総合計に占める通信制の生徒の割合は、平成2年の2.9%から令和元年で5.9%まで増加しており、実に2倍になっています。
40人のクラスに2~3名は通信制高校への進学者がいるということになります。
今はみんなが全日制公立高校に行くのが当たり前という時代ではなくなりつつあります。自分がやりたいことを見つけ、それを実現するための選択肢として通信制高校を視野に入れるのも有効な手段だと思います。
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