【男女平等?】2022都立高校合格発表で男女格差はどうなった?

都立高校合格発表男女格差はどうなった? 高校入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
3月1日は都立高校の合格発表でした。無事志望校に合格できた人も、残念ながら不合格になってしまった人も、まずは入試お疲れさまでした。


ところで、都立高校は男女の合格ラインが違うとずいぶん話題になりました。今年はどうだったのでしょうか?
今回は「都立高校の合格発表で男女格差はどうなった?」というテーマです。

都立高校入試の男女の合格ライン格差

◆男女別定員制の普通科では緩和措置を全校導入
⇒募集定員の最後の10%は男女にかかわらず得点の高い順に合格
⇒これにより実質ほとんどの学校の男女格差はなくなる想定
◆男女別の倍率をみると男子の方が難しい現実
⇒都立103校のうち、男子の倍率が高い学校が50校
⇒女子の倍率が高い学校は33校、同率が20校
想定通り女子の倍率のみが高いという状況ではなくなったと考えてよい

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都立高校合格発表状況

3/1は都立高校の合格発表日でした。
合格者数のデータは以下のページから確認が可能です。

上記ページのPDFを見ると、各校の合格状況が確認可能です。

昨年は、都立高校の男女のボーダーラインが大きく異なるということで話題になりました。
今年は、男女別定員制の緩和措置が全校導入されました。

東京都教育委員会資料より

上記の通り募集定員の最後の10%は男女の別なく、得点のみで合格者を決めるという方法です。これにより従来言われていた女子が合格しづらいという問題を解決できるという想定でした。

果たしてどのような結果になったのでしょうか?

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男女別合格状況

都立高校の全日制普通科のうち、コース単位制を除く男女別定員制の学校に絞って倍率がどうなったのか確認をしてみましょう。

受検倍率と合格倍率

今回は、試験当日の受検者数と募集定員で算出する「受検倍率」と受検者数と合格者数で産出する「合格倍率」で倍率の高かった学校を比較してみたいと思います。

  • 受検倍率=受検者数÷募集人員
  • 合格倍率=受検者数÷合格者数

男子の高倍率校

受検倍率
順位
学校名募集人員受検人員受検倍率合格人員合格倍率合格倍率-
受検倍率
1青山1302662.051371.94-0.10
2991951.97902.17+0.20
3目黒991921.94991.940
4日比谷1322491.891491.67-0.22
4戸山1322491.891341.86-0.03
6上野1322411.831202.01+0.18
6江戸川1322411.831451.66-0.16
8深川961751.82941.86+0.04
9北園1322361.791191.98+0.20
10豊多摩1322281.731191.92+0.19

男子だけを見ると、合格倍率が受検倍率より上がった学校が5校、下がった学校が4校、変わらずが1校ということで、やや男子が厳しくなったような状況です。

女子の高倍率校

受験倍率
順位
学校名募集人員受検人員受検倍率合格人員合格倍率合格倍率-
受検倍率
1広尾912162.371022.12-0.26
2神代1062492.351202.08-0.27
3向丘1062452.311182.08-0.24
4井草1072402.241202.00-0.24
5三田992152.171121.92-0.25
6北園1222582.111381.87+0.02
6青山1202532.111192.13-0.23
8鷺宮1062232.101191.87-0.23
8921932.101031.87-0.22
10昭和1222472.021391.78-0.25

女子は受検倍率トップ10校のうち、9校までが合格倍率で受検倍率を下回っています。これはとりもなおさず、女子の合格者を男子よりも多くとって合格ラインを調整していることを意味しています。

ちなみに、日比谷や国立は以下のような状況でした。

学校名募集人員
男子
受検者数
男子
受検倍率
男子
合格者数
男子
合格倍率
男子
募集人員
女子
受検者数
女子
受検倍率
女子
合格者数
女子
合格者倍率
女子
日比谷1322491.891491.671221891.551221.55
西1321941.471261.541221991.631361.46
国立1322051.551441.421221801.481141.58

日比谷や国立では男子の倍率が合格者増により低下し、国立の女子は逆に倍率が上がる状況があります。西は、他校と同様で男子の倍率がやや高くなり、女子の倍率が少し下がっています。
この3校はいずれも、募集人員より多く合格者を出してもいるのですが、学力によるガチ勝負になって、男子が優位に働くケースもありそうです。

まさお
まさお

このように、多くの学校では倍率上位を男女比較してみると確かに女子の倍率が下がるように調整されていることがわかります。

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男女別の合格者数と倍率の比較

もう少し深掘りをしてみましょう。

男女別倍率比較

全日制普通科でコース制・単位制を除いた103校について、同じ学校の男女倍率を比較してみました。

男子が高倍率女子が高倍率男女とも同じ
学校数50校33校20校

上記の通り、同じ学校で男子の倍率が女子の倍率よりも高かった学校は103校中の50校つ約半分に上りました。倍率的には男子の方が難しい状況になっています。

募集人員と合格人員

男女別の募集人員を持つ103校について、募集人員と合格人員を比較してみました。

募集人員合格人員差異
男子11,14810,751-397
女子10,28210,277-5

倍率が1倍に満たない学校もあるため、合格人員の合計は募集人員より402名少なくなっています。
一方で、男子の合格者と募集人員の差異は女子に比べて392名合格者が少なくなっており、やはり男子の合格者が絞られていることは明白だと思います。

受検倍率と合格者倍率の比較

受検倍率と合格倍率を比較してどちらが高かったかを見てみると以下のような結果でした。

受検倍率の方が高い
(合格者が多い)
合格倍率の方が高い
(合格者が少ない)
どちらも同じ
男子33校64校6校
女子58校40校5校

上記の通り、男子の合格者数が絞られた学校は64校ありましたので、やはり男子の方が少し合格しづらかったようです。

まさお
まさお

今年の入試では、男女別で女子の方が倍率が高く合格しづらいという状況はかなり緩和されているとみてよいでしょう。男女の合格者のバランスがあまり崩れるとクラス内の様子も少し変わってくると思います。このあたりの影響も今後注視していく必要があると思います。

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