こんにちは。まさおです。
3/10、東京大学の合格発表がありました。男女別の合格者数は現在調査中ですが、東大は合格最低点を発表しています。今年は、共通テストの難化もあり、合格最低点にも注目が必要です。
今回のテーマは「東京大学の科類別合格最低点は?」です。
2022年度東京大学の合格最低点
3/10、東京大学の合格発表がありました。
ここ数年は東大合格者に占める女子の割合が注目をされています。それはそれでわかり次第このブログでも報告をしますが、まずは大学が発表している合格最低点に注目したいと思います。
令和4年度 一般選抜(前期日程)第1段階選抜合格者成績及び第2次学力試験合格者成績
合格最低点に注目してみた
まずは合格最低点に注目してみましょう。
文科Ⅱ類:306.1444
文科Ⅲ類:305.4111
文科Ⅰ類:302.5889
上記の通り、文科Ⅰ類が最低点は最も低く、合格はしやすかったということができます。
合格者平均点に注目してみた
次に合格者の平均点に注目してみましょう。
文科Ⅰ類:331.5381
文科Ⅱ類:329.5061
文科Ⅲ類:327.6554
こちらはきれいに文Ⅰ⇒文Ⅱ⇒文Ⅲと並んでいますね。
現在の東京大学はどの科類からも各学部への進学枠を持っていることもあり、過去の科類のイメージが大きく変わってきています。その中で文科Ⅰ類はどうしても難易度が高いというイメージがあり、ボーダーラインぎりぎりの受験生が他の科類に流れていく傾向があるようです。
2年連続この状況が続いているので、来年度は文科Ⅰ類のボーダーラインは少し上がるかもしれませんね。
つまり、東大の文Ⅰはとても優秀な受験生が多く集まる一方で、ボーダーライン付近は受験生が少なく、最低点が低いということが言えるのだと思います。これは共通テストの最高点から顕著で、2次試験でも文Ⅰがやはり高得点を出しています。
文一は上下に受験生が広がっているということが言えます。
共通テスト難化の影響は?
今年の共通テストは数学を中心に平均点が大きく下がって話題になりました。
東大受験生の共通テストによる第1段階選抜の状況はどうだったのでしょうか?
前年との平均点の差
第1段階選抜合格者平均点を前年と比べてみました。
科類 | 2022平均点 | 2021平均点 | 差異 |
---|---|---|---|
文科一類 | 675.62 | 743.23 | -67.61 |
文科二類 | 692.31 | 746.18 | -53.87 |
文科三類 | 697.77 | 770.24 | -72.47 |
理科一類 | 730.01 | 789.12 | -59.11 |
理科二類 | 700.02 | 764.4 | -64.38 |
理科三類 | 659.06 | 757.92 | -98.86 |
最も平均点が下がったのは理科Ⅲ類ですが、東大は900点満点を110点まで圧縮してしまうので、99点近い平均点下落でも、2次試験の持ち点への影響は11点程度です。
2番目に平均点が低かったのは文科Ⅲ類で-72.47点ですが、2次試験への影響は限定的だったとみるのがよいでしょう。
平均点の下落は、受験生全体の下落なので、入試が相対評価である以上、それほど顕著に影響が出ないと考えるのが妥当だと思います。
やはり国立難関大学は、共通テストと2次試験の得点バランスを見て、2次試験重視の学習を進めることが重要だと思います。
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