
こんにちは。まさおです。
9/26より令和5年度大学入学共通テストの出願受付が始まりました。出願は郵送のみで締切は10月6日までとなっています。正確な数値反映まで少し時間差が出ると思われますが、大学入試センターが初日17時段階の出願数を公表しています。3回目の共通テストの出願者数はどんな状況なのでしょうか?
今回のテーマは「令和5年度大学入学共通テスト初日出願数」です。
現役生…5,558名(本年)/6,868名(前年)⇒80.9%
既卒生…937名(本年)/1,354名(前年)⇒69.2%
⇒初日出願は前年の79.0%。浪人生の減少が顕著。
⇒共通テスト2年目は浪人生が受けやすかったため、今年に回った浪人生が少ない?
現役生は少なかった前年初日よりもさらに2割減

2022年度の高3生は約112.1万人で前年の114.1万人に比べておよそ2万人の減少となっています。前年比で98.3%となっています。
高3生の在籍も含めた共通テストの3か年の出願状況は以下の通りです。
項目 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|
高3生数 | 116.7万人 | 114.1万人 (97.8%) | 112.1万人 (98.3%) |
初日出願数 現役生 | 8,750 | 6,868 (78.5%) | 5,558 (80.9%) |
初日出願数 浪人生等 | 1,075 | 1,354 (130%) | 937 (69.2%) |
初日出願数 合計 | 9,825 | 8,222 (83.7%) | 6,495 (79.0%) |
高3生の在籍は前年比で98.3%ですが、初日出願者数は前年比で80.9%まで落ち込んでいます。
浪人生も前年比で69.2%と70%を割り込んでいます。

日本郵便の配達が遅くなっただけという説もありますが、初日の出願者数としてはかなり少ないとみてよいでしょう。最終的な出願者数は前年並みにはなると思いますのでこれから出願がどんどん増えてくると思います。
前年の最終出願は?
初日出願が少なかったことで、最終出願者数も減るのではないかと想像しがちですが、そんなことないと思います。
昨年・一昨年の初日出願と締め切り日の出願者数の関係をまとめると以下のようになります。
項目 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
高3生数 | 116.7万人 | 114.1万人 | 112.1万人 |
初日出願数(現役) | 8,750 | 6,868 | 5,558 |
初日出願数(浪人等) | 1,075 | 1,354 | 937 |
初日出願数合計 | 9,825 | 8,222 | 6,495 |
最終出願数(現役) | 449,795 | 449,369 | ? |
最終出願数(浪人等) | 85,450 | 80,998 | ? |
最終出願数(合計) | 535,245 | 530,367 | ? |
現役志願率 | 38.54% | 39.38% | ? |
現役生の状況
上記の通り、昨年も初日出願者数は前年よりも少なかったものの、最終日の出願数は前年を上回っています。
現役生の志願率は年々上がる傾向にあります。
最近は入試で使用するかに関わらず共通テストに出願させるという高校も増えているようです。
出願数には入っていますが、実際に私大の共通テスト利用入試や国立大学の2次試験に共通テストを使わない層が入っていることを考えると、母集団のレベルも年々変化している(少しずつ下がる)と考えた方がよさそうです。
浪人生の状況
共通テストの1年目は浪人生が受験しづらく、前年の入試で浪人せず現役合格で入試を終わらせた受験生が多かったとみられていました。
2021年度の初日出願数は1,000名程度でしたが、最終出願者数は8.5万人余りとなっています。
2022年度は初日こそ出願者数が前年より多かったものの、最終出願者数は8万人強と前年よりも少なくなっています。
浪人生は年々質が上がっていて、どうしてもこの大学に合格したいという強い意志を持った受験生だけが浪人していると考えるのがよいでしょう。
2023年度も傾向は一緒
ここまでの流れを見ると、現役の最終出願者数は45万人前後をキープしていくと思われます。
浪人生が前年よりさらに減るかというと、そこまで大きく下がることはないと思います。
最終出願者数は53万~53.5万人といったところで着地するのではないかと思います。

今後共通テスト出願者数に関するニュースも増えてくると思います。次に大学入試センターが出願数を公表するのは10月6日の出願最終日だと思われます。今年は大かた予想通りで物事が動くと思いますので、適切な準備を行って本番に備えていくとよいでしょう。
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