こんにちは。まさおです。
2023/2/14、東京都立高校は志願先変更を15時で締め切り、最終応募倍率を公表しました。
2倍を超える学校が多数出る都立高校入試、今年はどうなったでしょうか。
今回のテーマは「2023年度都立高校一般入試最終応募倍率」です。
最終倍率は男子がやや低下
東京都立高校の最終応募が締め切られました。
ここ数年は助詞の倍率が高いことが取りざたされていますが、昨年から男女の平均倍率はほぼ同じ水準になっています。
そんな中、男女別の募集をする普通科(コース・単位制以外)の応募状況は以下の通りとなっています。
年度 | 男子 募集人員 | 男子 最終応募数 | 男子 最終応募倍率 | 女子 募集人員 | 女子 最終応募数 | 女子 最終応募倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 11,470 | 16,681 | 1.45 | 10,449 | 15,291 | 1.46 |
2022 | 11,148 | 16,222 | 1.46 | 10,282 | 15,012 | 1.46 |
2021 | 10,705 | 15,263 | 1.43 | 9,914 | 14,643 | 1.48 |
2020 | 11,021 | 16,367 | 1.49 | 10,235 | 15,679 | 1.53 |
男女とも定員を少し増やしていますが、男子は昨年より0.01ポイント下げて、1.45倍となっています。
女子は前年と同じ1.46倍となりました。
全体の状況はこちらから確認してください。
2020、2021と男子と女子の倍率に差がついていましたが、2022、2023はほぼ同じ倍率となっています。
全国の公立高校を見渡しても、平均倍率が1.46倍になる地域は東京を除いてほかにありません。3人に1には不合格になってしまうというのは大変高い不合格率だと思います。
私立高校無償化施策などが充実しているからできる高倍率だと思います。
高倍率校の状況は?
今年の高倍率校を見てみましょう。
各校の倍率は以下のページから確認可能です。
普通科男子で2倍超の学校
男子のトップは例年通り日比谷高校です。私立の早慶附属校の発表がこれからということもあり、出願はしておいて当日欠席する生徒が多いのが特徴です。
順位 | 学校名 | 募集定員 | 応募者数 | 増減数 | 応募倍率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日比谷 | 133 | 344 | -1 | 2.59 |
2 | 目黒 | 100 | 229 | -15 | 2.29 |
3 | 調布南 | 100 | 222 | -27 | 2.22 |
4 | 広尾 | 81 | 167 | -11 | 2.06 |
5 | 府中 | 116 | 235 | -2 | 2.03 |
6 | 田園調布 | 89 | 180 | -2 | 2.02 |
7 | 豊島 | 132 | 264 | -19 | 2.00 |
7 | 江北 | 132 | 264 | -16 | 2.00 |
普通科女子で2倍超の学校
女子は広尾高校が2.49倍でトップとなりました。
男子に比べると2倍を超える学校の数も多く、応募段階ではやはり女子は厳しい入試ということができます。
順位 | 学校名 | 募集定員 | 応募者数 | 増減数 | 応募倍率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 広尾 | 74 | 184 | -8 | 2.49 |
2 | 鷺宮 | 106 | 263 | -20 | 2.48 |
3 | 竹早 | 85 | 187 | -9 | 2.20 |
4 | 豊多摩 | 121 | 262 | -2 | 2.17 |
5 | 神代 | 121 | 258 | -17 | 2.13 |
6 | 田園調布 | 81 | 180 | +18 | 2.10 |
6 | 昭和 | 121 | 254 | -6 | 2.10 |
8 | 青山 | 106 | 218 | -3 | 2.06 |
9 | 三田 | 113 | 228 | -2 | 2.02 |
10 | 府中 | 106 | 213 | -11 | 2.01 |
11 | 武蔵丘 | 121 | 242 | -10 | 2.00 |
11 | 豊島 | 121 | 242 | -3 | 2.00 |
男女ともに多くの学校が志願者を減らして倍率を下げています。その中にあって、田園調布だけが応募者を20名近く増やしています。
志願先変更前の段階で倍率が想定より低いと思った受験生が集まって、かえって倍率を高めてしまったようです。
高倍率の都立は合格が難しい
都立に限らず、全国の公立高校は似たような学力の生徒が競う入試となるため、真の実力がついていないと振るい落とされる厳しい入試となります。
特に1.5倍を超えた学校では、内申点の基礎点の上に当日点をどれだけ重ねられるかで勝負が決まりますので、1点を大事に試験に臨むようにしましょう。
特に今年は20点分スピーキングテストが入ります。高倍率校では最後の1点の争いでスピーキングの得点が大きくものをいう可能性があります。
また、最後に理社で差がつくケースも多いです。数学・英語で確実に得点を取れるように鍛えたならば、理社のちょっとした知識の差で失点をしないよう、直前期の理社の復習を入念に行うことをお薦めします。
入試直前は1日が貴重な時間です。自分の弱点を正しく把握して、最短距離で得点力を上げられるよう頑張って行きましょう!
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