こんにちは!まさおです。
7/31、横浜国立大学は令和3年度の入学者選抜要項を発表しました。教育学部を除くすべての学部学科で個別学力検査(2次試験)を実施しないという内容になっています。
今回は「横浜国立大学の2次試験について」取り上げます。
横浜国立大学の入学者選抜要項に見える考え方
以下のリンクから現物の確認ができます。
https://www.ynu.ac.jp/exam/faculty/essential/pdf/senbatsu2021.pdf
大学側の判断として以下の前書きが記載されています。
(太字とアンダーラインはこちらのサイトがつけたものです。)
入学者の選抜は、令和元年(2019年)12月26日に公表した「令和3年度(2021年度)横浜国立大学入学者選抜の変更について」の内容に沿って、大学入学共通テストの成績と本学が行う個別学力検査・実技検査・面接・調査書・自己推薦書を総合して行うよ手としていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の収束を見通せない中、入学志願者の安全と受験機会の確保を最優先するため、選抜方法を次の通り変更します。
令和3年度横浜国立大学「令和3年度(2021年度)入学者選抜要項」より
選抜方法や配点等の詳細については、本要項の21ページ以降を参照してください。
新型コロナウイルスの感染終息が見えない中で個別試験を行うことは、
・入学志願者の安全を脅かす
・入学志願者の受験機会を奪ってしまう可能性がある
という判断をしているということです。
個人的にはこの判断には頭が下がる思いです。
共通テストのみで判断をするというのは、大学側も大きなリスクを抱えることになると思います。
それでも受験者の安全を優先し、万が一の感染で他の学校の受験機会も奪いかねないという危機感からの決断だということが読み取れます。
大学側も苦渋の決断と言っていますが、受験生のことを考えたギリギリの判断、英断だと思います。なかなかできる決断ではなく、素晴らしいと思いました。
二次試験をやるのは教育学部のみ
それでは実際に横浜国立大学の一般選抜はどのように行われるのでしょうか。教育学部とそれ以外で確認をしてみます。
教育学部
各コース・専門領域によって二次試験で行う内容は異なりますが、基本は
・面接試験
・小論文または選択した専門領域の実技検査
の2項目となります。
コースや専門領域で課される内容は異なりますが、面接も小論文・実技も動画の提出を求めていることが特徴です。
事前に提出された動画の内容を評価して合否を決めるということです。
試験場に来て受けるテストは設定されていません。
また、2段階選抜も行いません。
教育学部以外の学部
経済学部・経営学部・理工学部・都市科学部は前期日程・後期日程ともに個別学力検査を実施しません。
ただし、個別学力検査で実施予定だった科目・配点を共通テストの得点で代替します。
たとえば、経済学部経済学科の場合は、共通テストと個別学力検査の配点について、前期日程で配下のように設定しています。
試験区分 | 国語 | 地歴・公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
共通テスト | 200 | 200 | 200 | 100 | 200 | 900 |
個別学力検査等 | ― | ― | 600 | ― | 600 | 1200 |
合計 | 200 | 200 | 800 | 100 | 800 | 2100 |
上記の赤字部分は共通テストの得点を3倍にします。合計点で見るとわかりますが、数学と英語が実質4倍になって合否を決めることがわかります。
共通テストをいつ受けるべきか
このような募集要項が発表されると、共通テストを前倒しで受ける意味がなくなってしまいます。
個別学力検査がないということは共通テストを全力受験するしかないということになります。
そもそも2次試験がないわけですから、2次試験の準備も不要ということになります。横浜国大志望者は、共通テストで1点でも多く得点することが求められるわけですから、第2日程を選んで、ぎりぎりまで共通テスト対策を行うことが重要ということになります。
併願する私大の入試がいつ行われるかによりますが、少なくとも共通テストはぎりぎりまで準備に費やした第2日程の方が有利になると思われます。
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