こんにちは。まさおです!
入試が近いこともあり、小論文についてしばらく記事を書いていこうと思います。
今回は、「小論文の採点基準」を取り上げます。
採点基準がわかると対策が明確になる
皆さんは試験対策の有効性をどれくらい意識しているでしょうか?
塾や予備校が十分に採算が取れるくらい多くの人に利用されているのは、試験対策の有効性を理解しているからなのだと思います。
一方で、ただ何となく授業を受けているだけで満足してしまう受験生も一定数いるようで、もう少し対策の有効性を理解してもらえると合格確率を上げることができるのにと思うことも間々あります。
実際、試験対策を明確にするだけで、合格確率は10%以上上げられるはずです。
試験というのは、基準があって得点の高い順に合格するわけですから、採点基準を知って高得点を採れる答案はどんなものかを理解できれば、間違いなく合格に近づくからです。
これは小論文でも同様です。
大学入試や高校入試の小論文の採点基準を明確に公表しているところは一部ですが、それをヒントにすることで対応の方針や優先順位をつけることができます。限られた時間をどこに割くかが見えれば答案の精度は間違いなく上げられます。
ネット上で公表されている採点基準例
今年は新型コロナの影響で、小論文を事前課題として提出させる大学も多いです。事前課題をもとに面接試験でその内容の理解や本人が間違いなく書いたものかを確認することになります。
一部の大学では小論文の採点基準を公表していますので、紹介します。
上越教育大学の場合
例えば上越教育大学は以下のような採点基準をネットに公表しています。
当然といえば当然ですが、複数の採点者が採点していることが明記されています。小論文の採点は他の科目と違って採点者による差が多少なりとも出ますので、複数の担当者の平均としないと採点者の当たり外れが出てしまいますよね。
一方で、ここからわかることは、複数の採点者の平均がよくなるような答案が合格に近づく答案だということがわかります。
あまり冒険をして、突飛な主張をしても全員に低評価をつけられるか、そういう主張が好きな採点者が一部高得点をつけるだけとなる可能性が高いです。
整然とした論理と、万人に納得感を与えられる主張であるかが、ポイントとなることがわかりますね。
また、採点基準は、
読解力:課題文を的確にとらえているか
説得力:論理が適切で相手に納得感を与えられるか
表現力:誤字脱字や文の係り受けなどに問題がないか
の3点が記載されています。
表現力の部分は、形式重視で内容と関係なく得点できる部分です。ここで無駄な失点をしないことが合格への必要条件です。
説得力の部分は、論理が正しく展開されているかが見られます。他の受験生との差がつくのは本来ここですから、形式面で失点せず、説得力で他の受験生に差をつけるようにすることが重要です。
札幌大学の場合
札幌大学は以下のような基準が公表されています。
https://www.sapporo-u.ac.jp/news/img/2021nyushi_syouronsaiten.pdf
上記の25点満点の配点を見ると、
理解…5点
説得力…10点
表現力…10点 ※文字数でさらに4点の減点あり。
というような配点になっています。
これを見ると、必要条件となっている表現(原稿用紙や誤字脱字のない答案)というのがいかに重要なことかがわかると思います。
まとめ
小論文の採点基準を踏まえたポイントは以下の通りとなります。
1.複数の採点者が高得点を出すような論理性のある答案を心がける
2.与えられたテーマを正確に読み取り、それを理解していることを答案に書く
3.原稿用紙の使い方・文字数・誤字脱字のない答案であることが合格の必要条件
4.合格を決定づけるのは論理の整合性、説得力
課題がきちんと理解できているかが大前提ですが、原稿用紙の使い方や誤字脱字の原点が意外と効くので、ここを落とさなにようにすることが第1のポイントです。
次に、論理が整っているかや受験生の考えがきちんと反映されているかがポイントになると考えていくとよいでしょう。
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