こんにちは。まさおです。
東京都教育庁は、9/24、令和3年度都立高校の実施要綱を発表しました。これまでも試験範囲の縮小などコロナによる対応を発表していましたが、今回詳細がすべて明らかになっています。
今回は「都立高校入学者選抜実施要綱」を取り上げます。
１．試験日程
学力検査：2/21
追検査：3/10（インフルエンザや新型コロナにより本試験欠席となった生徒対象）
２．試験科目
推薦：集団討論を実施せず。
一般：変更なし（科目間の休憩を20分から30分へ延長）
３．出願方法
従来の持参から郵送へ変更。立川高校はWeb出願を試行。
４．合格発表
校内掲示以外にもWebサイトへの掲載
詳細は以下のサイトから確認が可能です。
コロナの感染リスク回避と入学者選抜
令和3年度の都立高校入試は、３密を回避し新型コロナウイルスへの感染リスクをできるだけ低減した状態で実施するように配慮がなされたようです。
もともと入学試験会場は受検生が緊張感をもって集まる場所ですから、試験前～試験中の制との距離が近くなりがちなこと、試験終了後の緊張から解放されたときに友だち同士の会話があちこちで頻繁に起こることなどから、感染リスクもそれなりに高い場所と考えるべきです。
一方で、都立高校の入試会場でコロナへの集団感染などが発生すれば、小池都知事も対応に追われることになるでしょう。
そのような観点も含め、いくつか新型コロナ感染リスクに配慮した変更点を入れているのが特徴です。
都立高校入学者選抜の主な変更点
具体的な変更内容の要点を確認していきましょう。
１．出願方法
従来の願書の持参形式から郵送形式変更。
立川高校にてWeb出願を試験的に行う。
２．検査日時
推薦試験および一般試験（一次）は1日又は２日の試験だったが、1日で行うものとする。
一般試験の検査官の休憩を20分から30分にする。
※これはトイレの混雑による感染リスクを回避するためです。
３．合格発表
従来の校内掲示に加え、Webサイトへの掲載も実施する
４．推薦入試
集団討論は実施しない
文化・スポーツ等特別推薦の基準に大会実績や□・検定試験等の成績に関わる内容を含めない
５．一般入試
試験範囲を一部縮小する
６．インフルエンザ等学校感染症罹患者に対する追検査
新型コロナウイルスやインフルエンザ罹患により一般入試が受けられなかった場合は、追検査を受検できるよう配慮する。
変更点による受検生への影響
上記変更点による受検生への影響ですが、特に大きいのは以下の2点です。
１．推薦入試から集団討論がなくなる
なかなか対策の取りづらい試験でしたが、これがなくなるのは討論が苦手な人には朗報でしょう。その分作文や小論文を実施する学校が増えると思うので各校の要綱をきちんと確認しておきましょう。
２．一般入試の範囲縮小
範囲縮小の具体的な内容は過去の以下の記事でご紹介しています。前年の過去問の中には今度の入試では出ない範囲が含まれています。過去問の取り扱いなどは注意が必要です。
３．新型コロナやインフルエンザ罹患者への追検査
昨年もインフルエンザ罹患者向けの追検査はありましたが、今回は新型コロナ罹患者も対象に含めるということです。
ちなみに前年の追検査受験申請は4名のみでした。
今年は新型コロナの罹患者が出ればもう少し増えるのかもしれません。
本試験から追検査まで3週間です。その間できちんと完治させないといけませんので、追検査を当てにするというよりは、新型コロナにかからない行動を意識することの方が大事でしょう。
入試は情報を早く正確に集めることで、より正しい対策を早くスタートさせることができます。一般入試まであと5カ月。頑張っていきましょう！！
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