こんにちは。まさおです。
1月16・17日に実施される大学入学共通テスト。第1日程の志願者が99.9%という状況で、53万人がほぼ全員この日程で受験をします。
政府は感染リスクは低いと言っていますが、実際のところどうなのでしょうか。
今回は「共通テスト会場の感染リスク」について考えてみます。
文部科学省の見解
東京新聞の以下の記事がわかりやすいです。
要点は以下の通りです。
1.試験室では座席間の距離を1メートル以上確保
2.1科目終了ごとに少なくとも10分程度の換気をする
3.37・5度以上の熱がある受験生は追試験を受けるよう求める
4.濃厚接触者も無症状なら条件付きで別室受験できる
5.濃厚接触者が受験をする別室は受験生の間隔を2メートル以上開ける
6.会場入場時の検温は実施しない
上記の対応をすれば感染リスクは低いとして、共通テスト会場を運営知る方針ということです。
実際は90分の試験中に寒気がないということはないと思いますが、上記の表記ですと休み時間のみ換気をするようにも読み取れますね。
この基準で考えた場合の懸念点と受験生の防衛策を考えてみましょう。
文科省の見解で感染リスクは低いと言えるか
上記の見解で概ね感染リスクは低いと思いますが、懸念点は2つあります。1つ目は「試験場では多くの人が話をしないから感染リスクが低い」と考えている点、2つ目は「会場入場時の検温は実施しない」という点です。
意外と自己管理の甘い受験生
文科省の見解では「受験生は体調管理を心掛けていることから、こうした十分な対策を取れば感染リスクは低い」となっています。
これまでの議論でも、大勢の人が集まってもそこに集まった人が頻繁に声を発しない映画館などでは感染リスクが低いと報告されています。
試験場も試験中に発言するのはルール違反ですから、大勢が集まっても試験中の私語はなく、感染リスクは低いと思います。一方で、休み時間や試験終了後はどうでしょうか?
休み時間は試験監督者の監督のもとであれば、それほどの死後にはならないかもしれません。
しかし、試験終了後の退場時は同じ学校の生徒同士が一緒になっていたりすると、意外と大きな盛り上がりを見せる可能性があります。
受験生は試験終了後に、友達と試験の振り返りなどで話をせずに黙ってまっすぐ退場することをお薦めします。また、大きな声で話をしている受験生には近づかない、試験会場の係員の型に注意を促してもらうなどの自衛策が必要だと思います。
会場入場時の検温がないのは危険
受験生にとって、共通テストを1月16・.17日で受けるか、1月30・31日で受けるかは、その後の入試に大きな影響を与えます。入試の前日までに明確に「新型コロナウイスるへの感染診断」が出ている場合はさすがに受験生は受験をしないと思いますが、当日朝37.5度だった受験生が本当に全員追試験に回るでしょうか?
普通に考えれば、一定割合の受験生は「自覚症状がないから大丈夫だろう」とか、「37.5度でもここで受験しておかないとこの後が厳しいから受験してしまえ」といった判断をする可能性があります。
もちろんこの判断が他の受験生に迷惑をかける可能性があるので、当然受験すべきではないのですが、いざ当事者になったときに冷静にその判断ができるようになるには、かなりの啓蒙が必要ではないかと思います。
現実的には、一定割合の発熱者が試験場に入り込んでくると思います。それを前提に受験生は準備をした方がよいかもしれません。
個人的には来場時の検温を実施し、37.5度以上ある受験生には、体調に関しても問診や別室受験を促すなどの対応を取った方が安全だと思います。
検温設備を全試験会場に配備するコストの方が問題というようにも思いますが、それであれば、検温結果を入場時に会場係員も提示してもらうなど、何らかの策を講じておくと牽制作用が働いて無茶な受験生の混入を防ぐことができると思います。
受験生の防衛策はどうあるべきか
上記のように環境的には完全に安全な状態で試験が実施されるとは考えない方が賢明です。
受験生としては、常に感染リスクにさらされることを念頭に準備をしておくべきです。
1.(言うまでもないことですが)マスク着用で試験場ではマスクを外さない
2.試験場での会話は原則しない
3.携帯用消毒スプレーを持って、トイレやドアノブに触ったら消毒をしておく
⇒消毒用ウェットティッシュも持っていた方がいいと思います。
4.具合の悪そうな受験生を見たら、(その子のためにも)試験監督に報告
5.試験が終わったら寄り道せずにまっすぐ帰る
コロナ生活に慣れると消毒の習慣が薄れていく傾向があります。携帯用消毒スプレーやウェットティッシュを持ち歩いておくようにしましょう。
ちなみに、毎年試験場で多くの受験生がインフルエンザをもらって来ています。上記の対応は新型コロナだけではなく、インフルエンザ感染への予防策にもなりますので、意識しておくとよいでしょう。
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