こんにちは。まさおです。
共通テストの注意点も公表され、いよいよ入試が近づいてきました。
来年実施の大学入学共通テストはセンター試験の後継として初めての実施となります。いったい何が違うのだっけ?
今回は「改めて確認するセンター試験と共通テストの違い」を取り上げます。
記述導入先送りで変更点がわかりづらくなった
共通テストは「思考力・判断力・表現力」を試す、センター試験の後継としてこれまで準備が進められてきました。特に目玉として、「民間英語試験の導入」「国語と数学で記述問題を出題」がともに先の庫裡になったために、マークシート型のテストに戻るという印象が強くなり、センターと同じようなイメージでとらえる人が多くなってしまいました。
実際は、それイガにも変更点はあるので、センター試験との違いをきちんと整理しておく必要があります。
センター試験と共通テストの違い
簡単に比較表にしてまとめてみましょう。
科目 | センター試験 | 共通テスト |
---|---|---|
国語 | 小説・評論・古文・漢文 各1題ずつ出題 試験時間は80分 | 現代文において実用的な文章が出題される可能性あり。 試験時間は当初100分を予定していたが、 記述先送りで80分に戻した |
数学Ⅰ・A | 試験時間は60分 | 試験時間は70分 知識重視から活用重視へ。 問題文が長くなる可能性が高い。 |
英語 | 筆記試験:200点 リスニング:50点 リスニングは2回読んでくれる | リーディング:100点 リスニング:100点 リーてぃんぐの設問はすべて英文となる リスニングの読みは1回のものと2回のものがある |
物理・化学 生物・地学 | 大問における選択問題はなし | |
共通 | ・マークシート方式 | ・マークシート方式も解答となる選択肢を組み合わせて 答えさせる問題が出る可能性がある。 ・思考力・判断力・表現力を問う |
解答形式はマーク式も難易度は上がる見通し
解答形式がマーク式のままというのは事実なのですが、出題の方が大きく変わるため、マークシート式を頼みに同じ内容だと思っていると大変危険です。
特に、選択肢問題を組み合わせ(正しいものをすべて選べ)の解答を求める形式にすると正答率は大幅に下がります。中には「当てはまるものが1つもない場合は「0」をマークせよ」という問題まで噂されていますので、従来の択一とは異なるという意識を持っておくことが重要です。
問題文の長文化に注意
数学に顕著ですが、これまでのセンター試験のように、問題文をズバリ与えられてすぐに解答に取り掛かるのではなく、日常の生活などのストーリーと数学を関連付けて問題にする可能性があります。
本質的な数学の力を問う部分とあまり関係ない長文の出題でしたら、2年くらいで元に戻されるかもしれませんが、来年の受験生は初の世代なので、試行問題を活用して、出題のイメージを作っておくとよいでしょう。
英語は設問文自体が英語に
英語は筆記の200点をリーディングの100点に変更し、発音やアクセント問題はリスニングの方に統合されます。
それよりも重要なことは英語の設問文が英語になるということです。これまでもその手の問題はありましたが、共通テストからはすべて英文になります。
主要な問題の設問文(英文)はちょっと問題をトイレいればすぐに頭に入ってくると思います。重要なことは慣れですので、試行問題しかない1回目の受検生はやや不利かもしれません。
受験生は試行調査問題を何度も確認すること
改めて共通テストとセンター試験の違いを見ると、難易度的にはかなり上がりそうだということがわかります。
しかも、来年の受験生は過去問がありません。
試行調査問題を拠り所として、問題分析をするのが得策です。
センター試験の過去問は問題集としてやる分には構いませんが、対策としてどの程度の意味があるかは疑問です。他の問題集と同等の水準で学力の底上げ、実力のチェックに使うのがよいと思います。
【1回目】
時間を計りながら、自分の現在の力でどれくらいの時間がかかるかを確認
⇒答え合わせをしながら、時間短縮や対策が必要な問題を大まかに拾う。
【2回目】
1回目で課題になった問題のみをピックアップして重点的に確認
英語の設問文は内容を確認し、パターンを頭に入れておく。
【3回目】
もう一度通して一通りの問題を解いてみる。
1回目よりは相当早くできるはずだが、ケアレスミスがないか、解く順番は間違いがないかチェックする。
過去問がない状態というのは、全受験生共通です。自分だけが不利なわけではないので、限られた情報を最大限活用するにはどうすれば良いかを考えましょう。
基本は上記のような流れで整理するのがよいと思います。
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