大学の就職力を考える ~EduAの就職偏差値から~

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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
みなさんは何のために大学に行こうとしますか? 大学進学の目的をどうとらえていますか? 1つにより良い企業に就職するためという回答があるかもしれません。EduAが大学の就職偏差値という記事を載せていました。
今回のテーマは「大学の就職偏差値」です。

大学の就職偏差値

◆大学の就職偏差値とは?
就職の難しい企業への就職者数で大学の就職力を表したもの
⇒EduAで2010年度と就職偏差値を比較して大学の就職力をランキング化している
◆企業への就職力自体がこれから変化していくはず
1つの企業の長く勤める時代から自分の強みを生かして転職する時代に
大学を卒業して最初に就職する企業の意味合いも変わってくる可能性も

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大学の就職力をランキング化したEduAの記事

朝日新聞系のEduAが大学の就職力をランキングがした記事を載せていました。

本邦初「就職偏差値が上がった大学2020」ランキング規模別上位100校 1位立教大、理工系大学が躍進|企業入社難易度ランキング|朝日新聞EduA
大学に対する評価は時代とともに変わる。企業がどの大学をターゲットとして採用活動を行い、どんな学生を採用しているのかも、外部からの評価の一つと言える。企業からの評価がどう変わったかを見るために、大学通信が算出した「大学の就職偏差値」を用いて、...

企業の就職難易度とその大学からの就職者数を掛け合わせて偏差値化しています。2010年と2020年を比較することで10年前と就職力がどのように変化したかを比較しています。

これを見ると、やはり安定した企業へ就職したいという学生は今も一定数いて、大学もその就職を後押しすることで学生を集めてこうというスタイルなのだと推測できます。

まさお
まさお

就職力上昇の1位は立教大学でした。ここ10年で就職偏差値が2.2上がったと評価されています。
2010年は就職氷河期、2020年はコロナがあったとはいえ、就職は売り手市場だったと思います。どのような比較なのかは詳しく調べないといけませんが、上昇基調ととらえるのが普通ではないかと思います。

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新卒採用者の離職率は3割程度

大学の新卒採用の離職率は今は30%程度となっているようです。以下に厚生労働省の資料を提示しておきます。

https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000689582.pdf

こちらを見ると規模別で従業員1000人以上のいわゆる大企業でも、3年以内の離職率が26.5%(平成29年)、全体合計では32%というような状況です。

上記就職偏差値で取り上げられる企業も業種によって差こそありますが、離職率が一定レベルの高い状況にあると思われます。

これは不況や若者の気質が企業風土とアンマッチといった要素もあり一概に評価が難しいのですが、社会全体が一つの企業に長く勤める文化から変化しつつあるということが言えると思います。

その意味では、大学の評価を企業に就職させるところまでで判定するのが適切かというと、だんだんそういう時代でもなくなってきているのではないかと思ってしまいます。

まさお
まさお

就職が非常に難しい三菱商事や住友商事といった総合商社は3年以内の離職率も5%程度だそうです。給与水準(三菱商事の社員平均年収は1300万と休日数、時間外勤務の管理などが徹底されるいわゆる「ホワイト」企業だからだと思います。ただ、仕事の難易度はやはり高いようにも思います。

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これからの時代で評価されるのは就職ではなく個人の業績

これまでは大学を選ぶ際に就職がいいかというのが重要な基準になっていましたが、新卒の就職先に生涯勤める時代ではなくなってきたことから、新卒時の就職先で大学の実力を測るのは限界が地下ように思います。

むしろ、その大学を卒業した社会人がどの会社でどのような業績を出したかといった、卒業生の業績の方が重要視される時代が来るように思います。

もちろん、人気企業に多数の就職者を出せるということは、その大学の学生が優秀であることの証左にはなるのですが、「優秀」とはどういう状況であるかということが今後変化している時代にあっては、学力テストで高得点が取れるといった能力の価値が少しずつ下がっていくことになるのだと思います。

むしろチームを率いて、チームとしてどのような業績を出したかといった成果を見て大学の実力を評価していく時代になっていくのだと思います。

いずれにせよ、就職者数のみで大学を評価する時代は今後収束していくのではないかというのが自分の予測です。卒業生で社会で活躍している人の経歴を見ながらその大学の実力をとらえてみることをお薦めします。

まさお
まさお

大学の評価の一指標として「就職力」を使うのは良いと思いますが、これをすべてであるかのように見るのは危険な時代になってきました。その大学で学んだことを基礎に社会でどんな人が活躍しているのかに注目することが大事です。

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