こんにちは。まさおです。
夏休みまであと1か月ほどとなりました。夏休みを有意義に使うためには夏休みに入る前の準備が大事です。どのような準備が有効なのでしょうか?
この会のテーマは「夏休みに向けた準備」です。
夏休みの価値を正しく知ろう
夏休みを有意義に使うには、夏休みがどれほどの価値を持つものかを正しく知ることが重要です。
今はコロナで部活動も自粛気味ですが、元来、学校がある日は朝早くから夕方まで学校に拘束され、あらかじめ設定されたスケジュールの中で生活をしています。
朝8時から夕方6時までを学校に拘束され、塾や睡眠時間を除くと、1日に自分が自由に使える時間は3時間度ではないでしょうか?
夏休みは学校がなくなるわけなので、朝8時から夕方6時まで10時間が自由になります。
その時間を塾の講習に充てることもできますし、自分の時間として必要な学習や校外体験に当てることも可能です。
夏休みが40日ほどあると考えると、10時間×40日=400時間を自由に使えるということです。
400時間ものまとまった時間を使える機会は冬休みにはありません。
入試前の最大のチャンスが夏休みということになります。
夏休みの価値を正しく理解すると、何に使うべきかも気になり始めます。
受験生にとっては、事前準備が極めて重要になります。
夏休みのテーマは弱点克服!
一般入試で志望校合格を目指す場合には、受験科目の総合点が合否に直結します。
高校入試では内申点のウェイトも一定割合ありますが、夏休みの学習は内申対策に使うようなものではなく、あくまで入試当日の得点力を少しでも上げるための時間ととらえる方がよいでしょう。
では、当日の得点を上げるには具体的にどうすれば良いのでしょうか?
成績層別に考えてみましょう
成績中位~上位生は弱点克服が主
成績が一定レベルの位置にある人は、得意科目がそこそこの得点源になっていることが多いです。その場合は、夏休みに得意科目に割く時間を少し減らして、苦手科目に大幅に時間を割くようにした方がよいでしょう。
得意科目は、多くの場合勉強している時間額ではないことが多く、放っておいてもある程度の学習量が確保されます。
一方で、苦手科目は通常学習時に後回しにされやすく、試験直前に最低限の学習で何とか乗り切ろうとして結果得点が伸びず、苦手意識がいつまでも取れないという悪循環に陥ってしまっていることが多いです。
この悪循環を断ち切るためには、まとまった時間、苦手から逃げずに向きあうことが必要です。
夏休みはこの「苦手に向き合う」時間として最適なのです。
苦手なものを短時間で何とかしようとしても、なかなか結果は出せないのですが、腹をくくってとことん付き合おうとすると、突破口が見えてきたりするものです。
また、苦手に長く付き合っていると、苦手の中に楽しみを見出すこともあります。
いずれにせよ、苦手克服のための問題集を用意して、2回解き切るといった徹底学習を進めるとよいでしょう。
成績が伸び悩んでいる生徒は得意科目を作る方に注力
逆に全体成績が伸び悩んでいる人は、苦手科目の前に得意科目を作る方にエネルギーを割きましょう。
なんでもそうですが、自分の武器となる得意分野を確立することが全ての基本になります。
得意分野を確立し、そこで一定の成果が出ることで自信を深めたり、他の教科に手を出す余裕が出てきたりするものです。
まずは、自分がやっていて一番楽しいと感じる教科が何かを絞り込みましょう。
その教科の学習をまずは徹底して行うことが重要です。
学校のワークや過去の定期テストの解きなおしを主に進めるのがよいと思います。
弱点克服のために過去の模試結果を見直しておく
弱点克服をするために重要なことは、自分の答案データです。
5月~6月の模試結果が返ってきたら、教科別・単元別の得点を全体平均と比較してみましょう。
科目別の得意不得意は日常の感覚的にも自覚があると思いますが、単元ごとの得意不得意は意外と正しく把握されていないことも多いです。
模試結果の中にある単元ごとの平均点と自分の得点の差を比較し、特に平均との差が大きく突いてしまっている、足を引っ張っている単元を明確にしておきましょう。
過去数回の模試にさかのぼって、複数回にまたがって何回も足を引っ張っているところがこの夏の重点的な課題になるはずです。
自分ではっきり決められなかったり、具体的な学習方法のイメージがわかない場合は、学校の先生や塾の先生に相談するとよいでしょう。
いずれにせよ、苦手単元を重点的に、手持ちの問題集の全問解きなおしを何回か行って完全につぶしておくことができれば、2学期以降かなり余裕が出てくると思います。
この辺りは最低限やっておきたい、とっかかりの部分です。まずはやるべきことが明確になれば、後は400時間にどう割り付けていくかという作業に入れます。
また、明らかに苦手な科目や手を付けていない科目は、単元にこだわらず全量復習ということも必要になってきます。まずは自分の成績をよく見て、足りないピースがどの教科にあるのかを把握しておくようにしましょう!!
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