こんにちは。まさおです。
小論文や作文を書くためには、書くネタの整理や段落構成などが必要ですが、そもそも長い文章を書くこと自体が得意でない人にとっては、文章構成以前の練習が必要です。
果たして、文章を書くために最初にやるべきことは何なのでしょうか。
今回のテーマは「長い文章を書くための基礎練習法とは?」です。
文章が書けない人が陥りがちなマインド
作文や小論文が苦手な生徒を指導していると、文章を書くのが苦手な生徒にはある共通点があることが見えてきます。
それは「上手な文章は自分にはムリ!」というマインドです。
小さいころから上手な人の作文を文集等で見せられ続けていると、そのようなレベルの文章を書かないといけないと自分にプレッシャーをかけてしまい、文章を書くこと自体のハードルを自ら上げてしまっているのです。
確かに文集に乗るような立派な作文を書ければ素晴らしいのですが、入試科目の作文や小論文は誰かに発表するための文章ではなく、テストで点を取るための文章でよいのです。
内容的な価値よりもまずは減点されないことを意識すれば良く、そのための練習を積むことが大事です。
このような話は、文章だけでなくスピーチなどでも言えることです。立派なスピーチをしようと気負って原稿を書くのですが、なかなかうまく話せないという状態です。
ラジオで3時間も4時間も話している人はすべての内容が台本に書いてあるわけでなく、その場のノリでしゃべっているわけですから、何かコツがあるはずです。
文章を書くときも同様で、ちょっとしたコツをつかめば一気に書けるようになるものです。
考えてから書くのではなく書いてから考える
文章を書く力をつけるコツは「考えてから書くのではなく、書いてから考える」ということです。
誤解のないように言っておくと、小論文や作文のベースとなる中心的な考え方の決定や段落構成は別途やらないといけません。構成を決めないまま書き始めるのはさすがに厳しいです。
ここで言っているは、構成などが決まって「さあ、原稿用紙に文章を書くぞ」という段になってからの話です。
文章を書くのが苦手な人は、「最初にこの内容を書いて、その後にこの内容を書いて…」と大まかな構成を決めた後に、さらに1つ1つの文の並べ方まで考える傾向にあります。
また、1つ1つの文の書き方にまで気を使おうとしてしまい、結果的に文が出てこないということがあるのです。
文章を書くのが苦手な人は、気負わずにはまず書こうと思ったことを原稿用紙に書いてしまうことが大事です。
書こうと考えたことを短文で書いてしまう
たとえば、小論文で課題で与えられた意見に対して賛成の立場を表明しようと思ったら、
「私は筆者の意見に賛成である。」とまずは書いてしまうということです。
なぜ賛成かとか、いきなり賛成と書いてしまって後が続かないのでは?とか、そういった心配はしなくてよいので、とにかく書いてしまうということです。
その後に、筆者がどんな意見を述べていたかを補足しないとまずいと思ったら、
「筆者は●●という意見を述べている。」とその後に付け足すイメージです。
最初から「筆者は●●という意見を述べているが、私はその意見に賛成である。」とまとめて書くのではなく、最初にこれを書こうと思ったことを短い文章で書いてしまい、それを積み上げて長い文章にしていくことが大事です。
最初はこんな文章でよいのか?と不安になるレベルになってしまうかもしれませんが、よい文章を最初から書くのは難しく、まずは考えを文章として書き出すレベルからスタートさせ、書き終わってから読み返して、こことここの文は逆の方がよかったかもといった振り返りをするのです。
その繰り返しで文章がより良いものに成長していきます。
ゼロを1にする作業が一番エネルギーがいる
作文・小論文に限らず、何もなかったところに何かを生む出す、いわゆる「ゼロ⇒1」の作業というのが一番エネルギーがいるのです。
エネルギーがいるところは、生み出すこと自体に集中しレベルアップは後回しにすることが大事です。
繰り返しになりますが、経験を積めば必ず上手になるので、まずは文章を書くこと自体の抵抗感をなくすことが大事です。
上記の通り、何でもレベルアップするには順序というのがあります。最初から上手な文書を書こうとせず、まずは何か書くというレベルをきちんと設定することがレベルアップの近道です。
正しいステップで練習を積めば誰でも文章を上手に書くことができるようになります。
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