勉強以前に意識しておきたい人として大切なこと、生き方の話

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皆さんは「こんな人間になりたい!」という目標やビジョンのようなものを持っていますか?

中高生の間は自分の未来を具体的に描けず、悩みが尽きないものですが、人としてどんな人物になりたいかという方向性をもっておくことはとても意義深いことです。

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座右の銘を持とう!

「座右の銘」とは、生きる上で常に頭の中に置いておきたい大切な言葉という意味です。

まさお
まさお

古来「右」は自分より優れたものという意味で使われることがありますね。「右に出るものはいない」などという慣用句に使われています。
これは、順位を縦書きで描くときに一位の人が一番右側に書かれることに由来していると言われます。諸説ありますが…(笑)

「銘」というのは「言葉」くらいの意味でとらえておきましょう。

中学生以上になれば、世の中に尊敬する人や憧れの人というのも出てくるでしょうし、その人に近づきたいというような気持ちも生まれてくると思います。
その気持ちを大事にしましょう。

入試に向けた勉強ももちろん大事ではありますが、大人になって本当に役に立つのは、「人としての軸」です
「自分にはこんな信念がある、だからここではこういう行動をとる。」といった軸がしっかりしていることは、学業成績とは別の魅力をその人に備えます。

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「成績が良い」ことと「頭が良い」ことは違う

日常よく耳にする「頭が良い」とは、いったいどんな状態を指すのでしょうか?

少しの情報から足りない情報を補完して見通しの利いた理解をすること」、いわゆる頭の回転が速いということを指すこともあるでしょうし、単純に「知識量が豊富」ということもあるでしょう。

これからの世の中で必要な頭の良さというのは、目の前の課題に対して、最適な対応法を見つけ出す、あるいは作り出す力というのが適切かもしれません。

かつてのように知識量が豊富で、過去の経験からどうすれば良いかを導くのでありませんこれまでの知識を組み合わせるとこのような解決策が想定されるというような、過去に経験していないことへの対応力が求められるのです。

そのような世の中の変化に経産省や文科省は気付いているので、大学入試改革などを進めていますが、公平性が確保できないなどの理由で、古い入試形態を引きずっているところもあります。

その意味では、成績の良さと頭の良さは一部においてズレ始めているといえるでしょう。

まさお
まさお

これからの世の中は、過去の成功体験をそのまま繰り返すのではなく、常に新しい状況に対して変化しながら成功を収める必要があります。
そのためには、過去の様々な経験を組み合わせて新しい価値を作り出すという発想が重要です。

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複雑な社会を生きる人たちに意識してほしい言葉 3選

変化の激しい複雑な世の中を生き抜いていく若い人たちに、「こんな生き方ができると素晴らしいね」と思う考え方を3つだけ紹介します。

座右の銘にしようとかそういうことではありません。これからの世の中に生きる人々がこれを意識すれば世の中はもっと楽しく明るくなると思う言葉です。
もちろん、まさお自身も以下の言葉を常に意識しています。

①論語より

学びて時に之を習ふ。亦(また)説(よろこ)ばしからずや。
朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや。
人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。

たった3行ですが、ここに人間として大切な視点が凝縮されています。

第1に「学ぶこと」と「習うこと」の大切さです。
学ぶことは新しいことを身につけることを意味します。習うことは過去に身につけた学習内容を反復すること、今でいう復習です。

新しいことを学び、時に振り返って復習をすることは何と喜ばしいことであろうか」という意味です。

新しいことを学ぶことも楽しい。それを復習してさらに自分のものとして深めることはさらに楽しいという、学ぶことの楽しさを感じられる姿勢です。

第2に、わざわざ遠方から会いに来てくれる友がいるような人間関係の大切さです。
友だちを大事にし、友達からも大事にされ、離れ離れになってもたまにはお互いに会いに行き来するような良い友を持とうということです。

友が遠方にいて、たまに会いに来てくれることは何と楽しいことだろうか」という意味です。

良い友と強いきずなで結ばれていることは、自分自身への自信にもなるでしょうし励ましにもまるででしょう。

第3に、自分の考えが理解されなくても「怒らないこと」の大切さです。
自分の考えを正しく理解してくれない人、自分の価値観と全く相容れない人などと出会っても、怒らないということです。

人が自分のことを理解してくれないからといって怒ったりはしない。実に君子らしいことである」という意味です。

世の中にはいろいろな人がいて、その時々の境遇や心持ちで同じ対応をしていても全く異なった反応が返ってくることがあります。その際に、自分のことを理解してくれないからと言って怒ってはいけないということです。
怒りの感情は双方にマイナスの作用しかもたらしません。怒らずに対応できる人こそが君子(立派な人物)であるということのようです。

②論語より

己の欲せざる所は人に施すことなかれ

これも論語の一説ですが、生きる上で基本的なことが述べられています。
自分がしてほしくないことは人にしてはいけない」という意味です。

解説するまでもないことではありますが、これができる大人は実は少ないです
他者との競争の要素が世の中にはありますが、やり方というのがあるということです。相手を傷つけるような方法や、相手をだますようなやり方は望ましくありません。
相手の良いところを認めつつ、自分の良いところとの比較において競争する関係がよいのだと思います。

③史記より

桃李(とうり)物言わざれども下自ずから蹊(みち)を成す

司馬遷の史記の中にある言葉です。
桃や李は、自分ではモノを言ったりするわけではないが、その果実の魅力から、木の下には自然と人が集まってくることで道ができるものだ」という意味です。

松坂桃李さんの名前はここからきているのでしょうね。

本当に魅力のある人間は、その人が何かすることなく黙っているだけでも、周りから人が集まってくるものだという、魅力ある人物の比喩です。

これから、国際化が進み外国人が増えると、モノを言わない魅力的な人間というのは現れづらくなるのかもしれません。
しかし、周りに絶えず人が集まってくるような魅力ある人間になりたいものですね

まさお
まさお

いかがでしたか?
自分中心にならず、常に周囲の人と一緒に成長していこうとする姿勢がとても大事だと思います。
世界の為政者たちも自国のメリットだけでなく、全世界のメリットを考えていけるようになれば、もっと幸せな人が増えると思います。

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