こんにちは。まさおです。
入試が近づいてくると苦手科目・苦手単元の対処をどうするかが気になりだしますね。特に国語において古文は差がつきやすいところであるため、苦手のまま放置というわけにはいかないと思います。
今回は「古文読解が苦手な人が最初にやるべきこと」を取り上げます。
古文が苦手な人にありがちな理由
古文読解が苦手な人のほとんどは、古文を読むこと自体から遠ざかる傾向にあります。テキストでもテストでも古文が出るとその古文に向き合おうとせず、本文をきちんと読まないまま問題を解いたりする傾向があります。
読んでいないのですから正解になるはずもなく、得点はなかなか上がりません。
このような場合は、まずは古文を正しく読もうとする体勢にもっていかないといけません。古文から逃げずに古文に親しみを覚えるような経験を積むことが重要なのです。
古文を読んでも現代に役立つことはないのではないか?と思っている人も多いかもしれません。が、実際は現代の国語は古文の影響をかなり受けていますから、古文がわかることはそのまま現代文の理解を深めることにつながります。
重要なことは古文に楽しみを見出せるかということになると思います。
古文における音読の重要性
古文を読む姿勢を身につける際に出てくるのが古文の音読や名文の暗唱です。
現代に残っている古文は、各時代の中でも価値の高い名文中の名文です。手で書き写されていた時代の古文ですから、価値のないものは廃棄されてしまっています。多くの人が書き写したからこそ現代に伝えられているわけで、現代に残っていること自体が価値の高い文章である証です。
まずは有名な古文を読んで、古文独特のリズム感や言い回しに慣れることが重要です。その先に古典文法や古語の知識が入ってきます。
最初から文法に手を付けるのではなく、まずは古文を丁寧に音読することからスタートさせましょう。
まずは学校の教科書に載っている古文をゆっくり丁寧に音読することが大事です。何回も読んでいると、読んでいるだけでも意味が理解できるようになってきます。お手本となる音読を聞く機会があればなおよいです。
有名作品の冒頭は暗唱しておくとよい
中学では多く学校で教科書に載っている古文のいくつかを暗唱するように指導をしています。
古文の暗唱は非常に効果があり、古文そのものに慣れるだけでなく、長い人生の中でその人の考え方のベースにも影響を与える資産となります。
中学校の教科書に載っているような有名どころの古文の冒頭の暗唱がどんな考え方を教えてくれるか、簡単にまとめてみました。
1.枕草子(春はあけぼの)
平安時代貴族の四季に対する感性を知ることができる。
2.方丈記(行く河の~)
鎌倉初期の世の中の変化に対する感覚を知ることができる。鎌倉幕府が成立し武家の世になったタイミングで大地震や火事、飢饉など世の中をはかなむような出来事を経験した筆者ならではの視点。
3.徒然草(つれづれなるままに~)
鎌倉末期で、枕草子からは300年程度下っているため、比較的読みやすい。兼好の人となりが伝わってくる。方丈記と同様に世の中の変化していくものという考え方が読み取れる。
4.平家物語(祇園精舎の鐘の声)
平家の栄華と滅亡を描いた物語。冒頭部分はそのリズム感からとても覚えやすい名文。
5.奥の細道(月日は百代の過客にして~)
芭蕉の旅への思いが伝わってくる名文。枕草子から700年ほど下った時代の文章で、かなり読みやすい。人生とは旅であるとの思いから旅に憧れ旅に出たいと考える芭蕉の思いが伝わってくる。
他にもいくつかありますが、上記5つくらいを入門編として暗唱できるようにするとよいでしょう。
YouTubeに動画が上がっていると思いますので、それを使うのもよいと思います。
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