文科省が来年の大学入試実施要項を発表 ~共通テストはいつ?~

大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
文部科学省は、6/4、令和4年度の大学入試の実施要項を発表しました。昨年度のコロナ禍の入試を踏まえて、実施の枠組みを整理した形になっています。
ちなみに前年度の実施要項はコロナで検討が遅れ6/19に発表されていました。
今回のテーマは「令和4年度大学入試実施要項」です。

令和4年度大学入試実施要項のポイント

◆共通テストは第2日程なしの2日程で設定
本試験は2022年1月15・16日で、第2日程の設定はなし
追試験は2022年1月29・30日
◆大学個別試験の要項は8月1日以降の変更を行わないように要請
⇒今年直前に個別試験を中止した宇都宮大学を意識したか
◆その他前年度課題になった内容を整理して盛り込む
総合型選抜の出願開始は前年の9月15日からそれ以前の9月1日に戻す
⇒コロナ禍においてはICTを使ったオンライン面接等は引き続き実施を想定

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6/4,大学入試実施要項が発表される

文部科学省が6/4に発表した実施要項は以下のページで確認が可能です。

大学入試情報提供サイト:文部科学省

上記ページに記載されている令和4年度大学入学者選抜実施要項に詳細が掲載されています。

26ページもあって細部まで読み込むのは大変なのですが、11ページの「第14 新型コロナウイルス感染症対策に伴う試験期日及び試験実施上の配慮等」の項目を見るとコロナ禍における大学入試の概要が確認できます

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令和4年度大学入試の実施の要点

細かな項目をすべて出すと大変なので主要ポイントのみ取り出してみます。

大学入学共通テスト

項目令和3年度令和4年度
本試験令和3年1月16・17日令和4年1月15・16日
追試験令和3年1月30・31日令和4年1月29・30日
特例追試験令和3年2月13・14日設定なし

前年度は追試験日程を「第2日程」として、休校により学習が遅れた受験生向けに第2日程からの受験を選択する余地がありました。
令和4年度は休校もないため、第2日程がなくなっています

まさお
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ふたを開けたら第2日程で出願した受験生は全体の0.2%にも満たない状況で、会場確保なども含めかなりコスト的にも無駄が出てしまったという状況でした。

総合型選抜の出願開始日

項目令和3年度令和4年度
出願開始令和3年9月15日令和4年9月1日

総合型選抜も休校によるカリキュラムの遅れに配慮して出願を遅らせていましたが、9月1日出願開始に戻っています

入学志願者への情報提供

令和3年度令和4年度
7月31日までに試験科目・試験範囲を
設定しHP等で公表
個別試験中止は各大学で判断し、
早めに周知を行う
8月1日以降は個別試験の実施科目の
変更や個別試験の中止など、受験者
に不利益を与える変更は行わない

前年度はコロナの状況が読めないため、試験の実施そのものも含めて学校側に検討を促しその結果を受験生に早めに周知するという動きでしたが、令和4年度入試では8月1日以降の変更は原則させない方向になっています。

まさお
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大半の学校が個別試験を予定通り行ったことや、試験会場でのクラスター発生がなかったことを踏まえていると思いますが、宇都宮大学のように個別試験を中止したことで、受験生の学習計画に大きな影響を与えたことなどを踏まえて縛りを入れた格好になっています。

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ICTの活用によるオンライン面接等は継続

コロナ禍で一気に進んだオンライン面接など、ICTの活用については次年度も継続となっています。

ただし、配慮事項として以下のような項目が明記されています。

  1. 通信環境の不具合により続行が困難な場合は時間の繰り下げや予備日の設定を行う。
  2. 入学志願者が通信環境を整えられない場合は大学でのオンライン受験も可能とする
  3. 大学側にサポートデスクを設けて不測の事態に対応できるようにする
  4. 障害等のある入学志願者に必要な合理的な配慮を行う
まさお
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前年、通信環境の問題で不合格になってしまった受験生の事例がありました。通信環境という本人の資質に関係ない要因での不合格に対して、対応を求めた格好となっています。

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