【ワクチンの誤解?】2回接種でも感染はするという基本的な事実

ワクチンの意義その他
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。

ワクチン接種が着々と進んでいるようで、Yahoo!Japanによれば、2回接種完了者はすでに5200万人に達しているようです。
ワクチン接種が進めば従来の生活は終わりをつげ、コロナ前の生活に戻れるのでしょうか?
どうもそう簡単な話ではなさそうです。
今回のテーマは「ワクチン接種2回終了後の感染について」です。

ワクチン2回接種後の感染

◆ワクチン2回接種後の感染状況
⇒厚生労働省は感染する割合は未接種者の17分の1と発表
⇒数は少ないが感染者と死亡者はワクチン2回接種者からも出ている
◆治療薬が確立されるまでは感染予防行動継続が必要
マスクや接触回避は程度の差はあっても継続が必要と思われる
ワクチン接種は発症と重症化の予防であり感染予防に期待しすぎない
ワクチン接種で感染しないという誤解は解いておくことが大事

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ワクチン2回接種者の感染状況

尼崎では2回接種完了の80代女性が死亡

8/28の報道で8/23に陽性が判明した80代女性が8/27に容体が悪化し死亡したそうです。ワクチン2回接種済みでした。

ワクチン2回接種済みの女性が新型コロナ感染で死亡 新たな感染者は134人 尼崎
兵庫県尼崎市は28日、市内在住の134人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。また、感染していた80代女性の死亡も明らかにした。同市の集計する死者は137人となった。

埼玉の障碍者施設の新規感染者は8割がワクチン2回接種者

8/26、さいたま市で発生した高齢者施設のクラスターにおいては、感染者39人の内約8割がワクチン接種を2回完了していたとのことです。

<新型コロナ>埼玉県で新たに1709人感染5人死亡 クラスターの高齢者施設、8割はワクチン2回接種済み:東京新聞 TOKYO Web
埼玉県内では26日、新型コロナウイルスの新たな感染者1709人と、40~80代の男女5人の死亡が発表された。 県によると、クラスター(...

埼玉県では感染者の約3%が2回接種者

さらに8/28の報道では判明した新規感染者1,608名中48名は2回接種完了者でした。

<新型コロナ>ワクチン2回接種済みでも 埼玉で1608人感染、1人死亡 クラスターの病院は計31人に|埼玉新聞|埼玉の最新ニュース・スポーツ・地域の話題
埼玉県唯一の県紙「埼玉新聞」のニュースサイト。さいたま、川口、川越、熊谷、春日部、越谷、秩父など埼玉県内の事件事故、政治行政、経済、スポーツ、話題を発信。夏の高校野球や浦和レッズ、大宮アルディージャの情報も充実しています。

厚生労働省は2回接種者感染割合は17分の1まで低下と報告

ワクチン2回接種した場合の感染について、厚生労働省は未接種者に比べると17分の1程度まで低下するという報告を公表しています。

ワクチン2回接種した人の感染 未接種者の約17分の1 厚労省調べ|NHK特設サイト
【NHK】新型コロナウイルスに感染した人のワクチンの接種状況を厚生労働省が調べたところ、2回接種した人の感染は接種していない人に比べておよそ17分の1と大幅に少なくなっていることが分かりました。

仙台市の調査では2回接種者の感染割合は13分の1程度

仙台市の調査では、7月以降ワクチンを2回接種した後に感染した人は10万人当たり20人となり、未接種で感染した人の273人と比べて13分の1以下になったと報告しています。

まさお
まさお

ワクチン接種が感染を完全にブロックするものではないというのは、当然と言えば当然なのですが、やはりワクチン接種完了後も感染がなくなるわけでもなく、志望者がゼロになるわけでもないという基本的なことを改めて認識することが重要だと思います。

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ワクチン接種の意味とは

こんな報告が続くと、ワクチン接種の意義を疑う声も出てくるかもしれませんが、当然、大前提としてのワクチン接種は必要だと思います。

その上で、一定の感染抑止策を展開して治療薬の開発を待つというのが基本スタンスになるのではないでしょうか。

ワクチン接種の意義は発症と重症化予防

ワクチン接種の効果で重要なことは、「感染予防」ではなく「発症予防」「重症化予防」です。
感染そのものも減らせていることはよいことなのですが、感染ゼロを目指すのではなく感染した後の発症と重症化を減らすことで命を守るのが最大の目的です。

大リーグの中継などを見ていると、アメリカはマスクもせず大歓声の中試合をしていますが、アメリカも7月末から感染者が増え始め、現在は過去最高の1日30万人を超える感染者が発表される日もあります。

上記の状況を見ると感染そのものを抑止するのではなく、インフルエンザ同様、一定割合で感染リスクもあるし、ワクチン接種でその可能性を下げられるものの、感染した後も安全に治療で治るという状況に持ち込むことが最終解決だということになりそうです。

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治療薬の開発状況は?

あまり報道されませんが、治療薬の開発も各社が進めています。

塩野義は2022年3月を目指して知見を開始しているとの報道が出ています。

塩野義、軽症コロナ飲み薬1000万人分生産 在宅療養対応 - 日本経済新聞
塩野義製薬の手代木功社長は24日、開発中の新型コロナウイルス治療薬について、2022年3月末までに国内外で1000万人分の生産体制を整える方針を明らかにした。同社の新薬候補は軽症者などを対象とした飲み薬タイプで、実用化できれば在宅で療養する患者が使いやすくなる。国内向けに加えて海外供給にも取り組み、海外製薬会社が先行す...

その他開発状況については以下のページでも紹介されていますが、まだまだ道半ばのようです。

新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】(3月18日UPDATE) | AnswersNews
世界各地で広がる新型コロナウイルス感染症「COVID-19」。治療薬やワクチンの開発動向をまとめました。
まさお
まさお

新型コロナウイルスは感染してからの増殖速度が極端に早く、治療薬の投与によるウイルスの増殖抑止効果が効きにくいという話も出ているようです。
最初の感染を抑える方が重要という意見もあるようで、ワクチンとの併用バランスがポイントになるのではないかと思います。
いずれにせよ、ワクチンを2回接種しても感染がなくなるわけではないということを正しく理解しておくことが現時点では大事だと思います。

大人が正しく理解して、子供を正しく導けるようにしたいものです。

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