こんにちは。まさおです。
新型コロナの新規感染者は1月27日には78,931人となり、80,000名を超える勢いです。学校の休校なども拡大しており、授業進行に遅れが出ているところもあります。そんな中奈良県公立高校は今年の入学者選抜における出題範囲を縮小すると発表しました。直前の発表は異例中の異例だと思います。
今回は「奈良県立高校の出題範囲縮小」を取り上げます。
奈良県教育委員会の発表内容
1/25、奈良県教育委員会は新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校が増加していることから、最終学年の授業実施に懸念が生じているとし、学力検査の出題版にを変更すると発表しました。
詳細は以下のリンク先のPDFにて確認が可能です。
令和4年度奈良県公立高等学校入学者選抜における学力検査の出題範囲の変更等について
より詳しい出題範囲の縮小案内は以下のリンクから確認可能です。
特色選抜は数学のみが対象ですが、実施まで1カ月を切っての発表ですから、受検生本人も指導している塾なども慌てているのではないかと思います。
一般選抜も数学だけでなく、理科・社会も含めての出題範囲変更ですので直前期の過去問演習などに影響が出ると思います。
特に数学の三平方の定理は入試において一番差がつきやすい単元ですから、受検生も指導者も力を入れて学習している所なので、ここが今から出題されないとなるとこれまで学習してきた受検生はちょっと辛いのではないかと思います。
新型コロナによる苦渋の決断だと思いますが、実態として三平方の定理を学ばずに入試に臨まざるを得ない学校がどの程度あるのかなど、調査をしての判断なのか、時間切れでとにかく範囲縮小となったのかそのあたりの経緯は気になるところです。
今から問題の修正作業を行うリスク
もう一つの注意点は、すでに準備されていたであろう入試問題を差し替えないといけないということです。
特色選抜は1カ月を切っての対応なので、現在作成されている学力検査問題に該当範囲が出題されていないかチェックをしてそれを新たに準備した問題に差し替えるという対応が必要になります。
入試問題は多くの場合、いくつかの単元の知識を絡めて出題されることが多く、三平方の定理を関数の座表示軸上で使って長さや面積を求めさせることなどがあるため、入試問題のチェックを入念に行う必要があります。
最悪なのが、差し替えたはずの入試問題に縮小した出題範囲が残ってしまって、その問題が無効になるなどの展開で、教育委員会は短い準備時間でミスなく上記の対応をやり切る必要があります。
一般選抜も数学と理科・社会で同様の対応が必要です。理科・社会は数学に比べると単元の独立性が高いので比較的差し替えが容易だと思いますが、いずれにせよここでミスを起こさないことが最大のポイントです。
受験生への影響に配慮した対応ではあるので、良かれと思って行った対応が悪い結果を招くということがないように丁寧にやり切ることが重要です。
奈良県の受検生の皆さんも頑張ってください!
経過は注視していきたいと思います。
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