こんにちは。まさおです。
2/24、佐賀県警は高校入試の答案用紙を勤務先から持ち出したとして、佐賀学園高校の元講師を偽計業務妨害の容疑で逮捕したと発表しました。
佐賀学園は受験生36枚の答案を紛失したまま得点推定をして合格発表をしていました。
今回は「佐賀学園答案紛失問題」を取り上げます
◆1/20、佐賀学園高校入試の唐津会場の国語答案36名分を紛失
⇒他の教科の得点から国語の得点を推定するという対応で合否判定
⇒その後答案が見つかったとの発表あり
◆2/24、答案持ち出しにより元講師の逮捕を発表
⇒答案を自宅に持ち出して隠していた疑い
⇒動機は現在警察が取り調べ中
受験生に被害が及ぶ手段をとるのは許せない
佐賀学園高校答案紛失問題
このブログでも2回にわたって取り上げましたが、今年の1月20日、佐賀学園高校で受験生の国語答案36枚を紛失するという事故が起きていました。
国語の答案を紛失したため、国語の得点を数学や英語の点数から推定するというもはや入試とは言えない対応で合格発表を済ませていました。
学校側にとってはやむを得ない窮余の策だったのでしょうが、この方法では不合格者を出せないと思います。合格者数を公表していませんが、おそらく全員合格だったからできた措置だと思います。
その後、紛失した国語の答案が見つかりました。
- 警察から答案用紙が見つかったとの連絡があった
⇒校内の捜索で見つかったわけではない
⇒学校外で見つかった可能性が高い - 見つかった場所や経緯は非公表
⇒事件性などがありそうで全容を公表できないということ？ - 校内で盗難被害が相次いでいた
⇒講師が１名逮捕。答案もこの関連の可能性がある
⇒答案紛失とこの講師の関係ははっきりしていない
この段階で、逮捕された講師が疑わしいとは思われましたが、操作途中ということで具体的な情報の公開はできていなかったようです。
講師が答案を持ち出し自宅に隠していた
2/24、上記のＵＳＢを持ち出して逮捕されていた元講師が答案を持ち出していたとして、偽計業務妨害容疑で逮捕されました。
学校に何らかのうらみがあったとしか思えませんが、受験生の答案を自宅に持ち帰って隠すというような行為は一般的な教員のマインドではありえないことだと思います。
逆の見方をすると、悪意のある人間であれば簡単にUSBも盗めるし、入試本番の整頓答案も持ち出したり隠せたりしてしまうほど、学校のセキュリティは緩いということでもあります。
教育に携わる人間は原則善人であるという原則は今の時代は通用しないですし、最初は善人だったとしても、人間関係などで悪意を持った行動に及ぶ可能性も十分あります。
その前提で入試の答案の運搬は必ず2名で行うなどといった基本的な施策の徹底で生徒を守っていくことが大事だと思います。
校内の雰囲気や風土は生徒にも敏感に伝わります。
特に教員間の人間関係がよいことはよい学校の絶対条件です。そのような中で教員の中にこのような問題を起こすものがいたことは、学校としても痛手だと思います。
動機の確認と再発防止を徹底すべきですし、他の学校もこの事案から学ぶべきだと思います。
この講師が、なぜ今回のような行為に及んだのかは注視しておく必要があります。個人の問題なのか、学校の風土や人間関係など組織の問題がこのような形で表出したものなのか、様々な要素が絡み合っていると思います。
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