こんにちは。まさおです。
9月もいよいよ終わりに近づき、そろそろ志望校の過去問題に着手する人が増えてくる時期だと思います。合格のためには過去問演習が大事だとよく言われますが、やみくもにやっても効果は上がりません。効果が上がるポイントを5つご紹介します。
今回のテーマは「合格可能性を高める過去問演習5つのポイント」です。
過去問題演習をやる意義
多くの塾の先生や学校の先生は、入試対策の重要項目として「過去問題演習」を挙げます。
それはなぜなのでしょうか?
過去問題演習が重要だと言われるのは主に以下の要素からです。
- その学校の試験時間と問題量に慣れることで、時間配分の仕方を学ぶ
- その学校独特の問題セットに慣れることで、得点力が上がる
- その学校独特の解答形式に慣れることで、得点力が上がる
- 受験科目合計点と合格最低点との距離を測り合格点を取る戦略を練ることができる
受験生が実際に過去問をやってみるとわかりますが、最初は出題形式や解答方式への慣れがないため、思った以上に得点ができません。
20点~30点というのはざらで、中には5点や0点というケースすらあります。
ところが、特に勉強をしていなくても同じ形式の過去問を何年分もやると自然と解答形式や時間配分に対応することができるようになり得点も上がり始めます。
慣れだけで40点~60点くらいまでは持っていける受験生も多いのです。
その意味では、まずは演習をたくさんこなすという考え方でもそれなりに意味はあります。
ただし、それだけでは合格可能性を高めるという水準には達しません。
合格可能性を高めるというのは、「合格するべくして合格する」ための過去問演習を指します。
その具体的な考え方をご説明します。
過去問演習を効果的に行うには、上記の目的を達成するための準備が必要です。具体的な準備と心構えについて解説しますね。
合格するための過去問演習5つのポイント
では、合格するための過去問演習のポイントとはどんなことなのでしょうか?
重要な点を5つにまとめてご紹介します。
1.演習計画を立てる
「空いた時間で過去問をやる」というやり方だといつになったら終わるかわかりません。
入試本番から逆算して演習日を計画的に設定することが大事です。
たとえば、試験科目が3科目あるとして、1科目60分の試験時間だとすると、演習と採点で1年分をやるのに約4時間はかかります。
入試本番の1か月前には5~7年分程度の過去問をやり切れるように逆算しましょう。
2.試験時間と解答用紙は本番に合わせる
過去問演習で重要なことは、極力本番環境に似せることです。
演習計画を立てた後は、計画に合わせて演習を繰り返していくのですが、解答用紙が過去問についている場合は、コンビニなどでコピーをして実際のサイズに合わせておくようにしましょう。
また、試験時間も本番に合わせて対応するようにします。
3.自己採点時にケアレスミス問題に印をつけておく
1科目の演習が終わったら自己採点をしましょう。1年分まとめて演習する場合は、1年分の演習が終わった後にまとめて自己採点する方が効率的です。
採点時は得点の高い低いも重要ですが、どこでミスをしたかをチェックし、ミス問題に印をつけておきましょう。直前期に再度演習します。
4.全科目の合計得点と合格最低点を比較する
年度ごとに全科目の得点が出たら、得点表に記入し合格最低点と比較しましょう。
合格最低点は過去問題集や学校HP等に記載されていることが多いです。不明な場合は塾の先生などに相談して入手しましょう。
年度 | 国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | 合格最低点 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R3年度A高校 | 80 | 75 | 60 | 70 | 90 | 375 | 405 | -30 |
R2年度A高校 | 85 | 80 | 65 | 70 | 85 | 385 | 410 | -25 |
最初は合格最低点と自分の得点が大きくかけ離れてショックを受けるかもしれませんが、大半の受験生は同じ状況です。ポイントはその差をどうやって埋めるかです。
上記の例だと、明らかに理社が足を引っ張っているのがわかります。残り30点を理社で25点、他の科目で10点くらい補完して合格最低点を超えるという計画を立てることが大事です。
5.ラスト1か月の2週目演習で合格最低点を超える
入試直前の1カ月は合格最低点との差を埋める1カ月です。
ここのラストスパートが合格可能性を大きく変えるのです。
ケアレスミスで印をつけた問題、苦手科目で強化が必要な科目を中心に同じ過去問を再度解いて得点力アップを図ります。時間があれば、さらに古い年度にさかのぼってもよいでしょう。
いかがでしょうか?
過去に逆転合格をしてきた受験生の多くはラスト1か月で一気に得点力アップをして合格にたどり着きました。
重要なことは逆算してやるということです。成り行きで試験本番に突入しないように計画的に学習を進めましょう。以下の記事も参考になると思います。
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