【受験生必見】入試直前期の体調管理~予防と体調不良時の対応~

入試全般
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入試直前期になると、学習による追い込みと体調管理のバランスが求められます。
日本の入試はインフルエンザが猛威を振るう時期に実施され、毎年多くの受験生が体調不良で不本意な結果となっています
過去に指導していた多くの生徒でも同様のケースがありました。

この記事では、「予防」の観点と「体調不良になってしまったとき」の観点に分けて、対応を考えていきたいと思います。

1.入試直前期・入試期間の体調管理は「予防」の視点が一番重要
2.「予防」していても体調不良は起こるもの。その際の対応も考えておく。
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体調管理の基本は「生活習慣」と「環境」の整備

生活習慣のコントロール

体調不良の背景は免疫力の低下です。自分は医者ではないので根拠なく詳しい言及はするべきではないのですが、受験生に伝えている内容は以下の通りです。

①起床時間と就寝時間のコントロール
 朝は遅くとも7時に起きること(6時に起きるくらいがが望ましい)。
 夜は遅くとも0時には寝ること(状況次第では突発的に1時までは可)。
睡眠時間の確保は疲労の蓄積、ひいては免疫力の低下に影響するので、一定レベルの睡眠時間を確保しておくことが重要です。
また、起床時間を固定することは生活リズムの安定につながるので、予防効果が期待できます。

②マスク・手洗い・うがいなどの行動習慣のコントロール
 外出時にマスクをつけること。
 帰宅時に手洗いとうがいをすること。

マスクや手洗い、うがいなどはやっている人の方が多いと思いますが、特に注意したいのは手洗いです。手洗いによる感染症予防は基本なので、必ず石鹸かアルコールを使った手洗いを行うようにしましょう。水飲みの手洗いとは効果が全然違うようです。

環境面のコントロール

自分のいる環境に配慮することで予防効果が期待できます。
①体を冷やさない
 外出時の服装は少し厚着になるくらいが基本
 寒いところに長居しない
体を温めると血流がよくなり病気になりにくくなるといわれています。
普段の服装も少し厚着になるくらいがちょうどよいです。また、外出時にいる環境が思いのほか寒い場合は、長居せずにすぐに暖かいところに移動するようにしましょう。

②湿度に気を配る
 自宅などは加湿器などで湿度を保つ
 外出時に乾燥しているなと思ったらマスクを着用する
乾燥した環境は、ウィルスの活動が活発になるなど体調不良の原因になりやすいので注意が必要です。自宅などは加湿器などで調整ができますが、外出先の場合はマスクや濡らしたタオルなどを使って、湿度対策をしておきましょう

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万が一、体調不良になった場合の対処の考え方

初期症状の段階は市販薬や睡眠で悪化を防ぐ

軽い頭痛やのどの痛みなどは市販薬と早めの就寝などですぐに治る場合も多いです。症状が重くなる前に予兆を感じた段階での対処が重要です。

本格的に体調の悪化を感じたらすぐに医者に診てもらう

初期症状からの回復が進まない場合は早めにかかりつけのお医者様に診てもらいましょう。
①インフルエンザの感染の有無の確認(あまり早いと検査で出ないので注意)
 インフルエンザ罹患がわかった場合の対処は後程取り上げます。
②処方箋をもらい、安静にして回復を待つ
 抗生物質などを出してもらい、温かい環境で安静にします。
 その間、全く勉強しないの不安ですから、布団のなかでも知識チェック等を進めるのはよいと思います。
 回復が第一ですので、中途半端に頑張って回復が遅れないように注意しましょう。

インフルエンザにかかってしまったら

予防していても、予防接種を受けていても、インフルエンザにかかってしまう可能性はゼロにはできません。万が一、インフルエンザにかかってしまった場合は以下の対処を薦めましょう。

①薬をもらって早く熱を下げる
インフルエンザA型の場合は高熱と全身の倦怠感などで入試に向かうのはおろか机に向かうのもままならないと思います。
ただ、最近の薬は大変優秀ですので、すぐに薬を飲めば翌日には熱が下がってくると思います。
熱が下がれば、勉強はそこそこできる状況になりますので、外出せず自室内でできる準備は進めておくとよいでしょう。

②入試に行けるかの判断をする
ここが一番難しいところなのですが、「学校保健安全法施行細則」にのっとった対応が基本となります。第19条がポイントです。

・インフルエンザは発症したから5日後、解熱してから2日後までは出席停止扱いとなります。
 ただし、学校医その他医師などが感染のおそれがないと認めた場合はこの限りではない

つまり、医師が受験してもよいと判断すれば受験可能ということになります。
学校に報告をして判断をもらえば、上記期間中でも受験可能なことがあります。
要点をまとめると以下のようになります。

【インフルエンザ罹患時の受験可否判断と対応ポイント】

① 医師の診断を受け、入試日程を具体的に伝えて、受験可否の判断をもらう
② 受験可能との判断であれば、念のため診断書を書いてもらう
③ 受験予定の学校に問い合わせて状況を説明する(必要に応じて診断書がある旨を伝える)
④ 学校側の判断をもとに当日受験するかどうかを決定する

※診断と説明を尽くし、とりうる対処はやり切ったうえで判断することが重要!

過去に見てきた例では、学校により判断が分かれていることが多いですが、受験不可能と言われてしまうケースは医師の判断があいまいだったり、診断書がなく判断ができかねる場合に多いようです。
学校側の一生に一度の受験日の重要性は理解していますので、別室受験など最大限の配慮をしていただけるケースが多いです。
大切なことは学校側ときちんとやり取りをして取りうる対処をやり切るということです。

別日程に追試がある場合の受験日の判断ですが、すでに熱が下がって対応可能であれば本試験の日程で受ける方がよいと思います。別日程に追試が入ると当初のスケジュールが変更となり、他の試験への影響も懸念されるからです。本試験の日程ではまだ頭痛などがあり、体調面からベストを尽くせないと判断する場合は別日程の追試験を選択した方がよいでしょう。

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まとめ

・体調管理は予防行動が大事
・予防は「行動習慣」と「環境」の観点で整理するとわかりやすい
・体調不良を感じたら初期対応を必ずする
・体調不良が長引く場合はすぐにかかりつけの医師を受診する
・インフルエンザに罹患した場合は、薬による対処と受験可否の対応を同時に進める
・やるべきことをやりつくして判断することが重要

生涯一度の一発勝負。やり切ることが重要です。頑張れ、受験生!

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