入試直前期の過去問題の使い方 ~やり方を間違うと逆効果~

入試全般
スポンサーリンク
まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
共通テストまで2週間を切りました。高校入試もいよいよ入試が目前です。この時期は直前の追い込みで過去問題の最終チェックをすることが多くなると思います。
今回は「入試直前期の過去問題の取り扱い留意点」を取り上げます。

入試直前期の過去問留意点

◆手を付けていない問題がある場合は、早く手を付けておく
⇒直前まで取っておくというのはナンセンス。手を付けられる過去問は早く終わらせる
合格最低点に必要な正解すべき問題を把握しておく
◆コロナの影響を考慮する
⇒コロナによる試験範囲縮小がある場合は、縮小範囲を必ずチェック
⇒出題傾向の変化があることを念頭に置いておく。傾向変化に焦らない心の準備

スポンサーリンク

過去問は入試当日の展開を予測する手がかり

最初に過去問題の関する塾業界の主要な主張を説明しておきます。
塾や予備校の先生の流儀によって大きく2分されます。敢えて極端な主張で記載しておきます。

【主張1】
過去問を完璧にしておけば入試は安泰。とにかく過去門を何度もやって完璧にせよ。

【主張2】
過去問は入試にはもう出ない内容の集まり。あまり時間をかけても意味がない。


どちらも根拠があってこのように主張されます。皆さんが普段習っている先生の主張が正しいと思っている場合は、それに合わせるのがよいでしょう。

自分は以下のように考えています。

まさお
まさお

「過去問は入試当日の展開を予測するための手がかりにすぎない。傾向把握を一通りしたうえで、傾向変化への対処も考えておく」

過去問を無視するのはありえません。絶対に一通りの問題は解いておくべきです。まったく同じ問題は出ませんが、同じ出題形式の問題はガンガン出ますので、絶対にやっておくべきです。

一方で、過去問通りに出る入試ばかりではありません。必ず数年に1回は傾向変化がありますし、今年はコロナによる出題範囲の変更など、学校側も出題内容を変えないと対応できないケースもあります。その意味では、過去問を過信しないという姿勢は大事です。

スポンサーリンク

手つかずの過去問がある場合は早急に演習する

これも塾や予備校の先生によってはあり得る話なのですが、「最新の過去問は入試直前まで取っておけ」という指導をされる先生がいます。

直前っていったいいつなのかという話ですが、1週間前位を言う方が多いようです。理由は「直前期に自分の仕上がり具合を確認するため」というケースが多いです。

この対応には自分は反対です。入試1週間前に過去問演習をしても、その間違いをつぶす時間が取れないですし、1週間前に仕上がりをチェックして仕上がっていればよいですが、仕上がっていない場合は試合終了になってしまいます。

重要なのは仕上がりではなくて、1点でも多く得点を取る実力を身につけることですから、得点力アップの手がかりとなる過去問を直前まで手を付けないというのはロジック的におかしいと思っています。

とにかく過去問は手を付けられるものは早くやり、時間があるなら2回目・3回目と同じ問題を何度も解いて解法をパターンとして頭に叩き込んでおくくらいがちょうどよいと思います。

まさお
まさお

前出の【主張2】のように、この問題と同じ問題は入試本番では出ません。ですから解答の丸暗記は意味がないのです。逆にこのような出題形式に対してはこのように対処するという対応方針が身についていること、厄介な計算を完ぺきにこなして解答を出せることといった視点で過去問を何回も解くことは特に数学において、重要です。

スポンサーリンク

出題範囲と過去問取り扱いについては塾・予備校の先生に相談

これはすでにやっている人の方が多いともいますが、今回の入試はコロナ対応ということで「試験範囲の縮小」が行われています。
過去問は当然試験範囲縮小がされていない問題集となっていますので、場合によっては入試に出ない問題に対策の時間を割いてしまっている可能性があります。

学校の授業は概ね試験範囲縮小に関係なく追いついているところが多いようですが、過去問演習時に試験範囲外の問題の解法チェックに時間を割くのは得策ではありません
理想的なのは過去問演習前に試験範囲外問題をきちんと把握しておくことですが、全ての問題が紀州範囲であるため演習をしたという人も多いと思います。

その場合は、自分のやった過去問答案を先生に見せる際に、試験範囲の縮小対応で間違った問題の解法チェックをしなくてもよい問題を除外してもらうことが大事です。
試験範囲となっている問題の解法を優先的にチェックし、時間が余るようでしたら他の学校の試験範囲内の過去問をやることをお薦めします。

コメント