小論文を短期で上達させる方法 ~よい小論文のイメージ作り~

表現力をつける
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まさお
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こんにちは。まさおです。
小論文の書き方について何回かこのブログで解説しましたが、入試までの短い残り時間で上達するための方法に悩んでいる人も多いと思います。
今回はそんな人向けの「短期で小論文を上達させる方法」を取り上げます。

小論文上達のコツ

◆志望校の小論文の過去問から関連知識を増やす努力は継続して行う
知識量の多い・少ないが論文の質に直結する
◆市販の問題集に載っている模範解答を丁寧に読み漁る
⇒他人が書いたよい論文をたくさん読むとそれに感化されて自分の論文も変化する

小論文の基本的な書き方は以下の記事をご参照ください。

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基礎力アップのための知識習得から逃げてはいけない

短期で小論文の実力をアップするための方法をこのあと示しますが、基礎力アップから逃げてはいけません。
小論文の質は受験生が持っている関連知識の量で決まります。知識がないまま小論文が上達するかといえば、知識がある人ほどは上達できません。それは漢字を覚えていない受験生が漢字テストを受験するのと一緒で、知識がゼロでは何をかけてもゼロのままです。

過去問や参考書を使った知識習得は継続して行っていく必要があります

すでに志望校が決まっている場合は、さっそく志望校の過去問を紐解いてみましょう。志望校特有のテーマがある場合は、その分野を中心に関連書籍で世の中の論調を把握しておきましょう。
ネット検索は時間がないときは仕方ないですが、情報によいものと悪いものが混在している可能性が高いので常に疑いの目をもって見ておく必要があります。

手っ取り早く社会の論調を知るツールとして新聞の投書欄をお薦めします。
世間で話題のニュースについて読者の投書の内、内容がしっかりしたものが選ばれていますので、それ自体がある意味小論文と見てもよいようなものです。ただし、そこに書かれている意見自体にはそれが正解とは言い切れないものもありますので、常に批判的な目で見ておくとよいでしょう。

まさお
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小論文の頻出テーマについての背景知識を理解するための参考書も多数あります。後半でよいものを紹介しますので、そちらもご覧ください。

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知識習得と合わせて模範解答を丁寧に読むと効果倍増

短期的に小論文を上達させる際に有効な手段は、上手な論文を何本も読んでイメージを作るということです。

良い作品に影響を受けて自分の力が短期的に底上げされることを「グライダー効果」などと言ったりします。たとえば、ピアノの発表会の前日に、とても上手な人に目の前で自分の発表曲を演奏してもらうと、その演奏のイメージが頭の中に残って翌日発表が少し上手な人の演奏に近づくのです。
ただし、これは長く続くものではなく、イメージが薄らぐと本来の自分の姿に戻っていきます。
短期的に高く上がって、ゆっくりと元の位置に戻ってくることから「グライダー効果」などと呼ばれているのです。

これを小論文に当てはめてみましょう。

とある大学の小論文の過去問で何度かいても納得のいく答案が書けない場合どうすれば良いか。それは、納得のいく答案(模範回答例)を読んでみて、その内容を頭の中にイメージするすればよいのです。

「なるほど、このようなテーマではこんな段落構成、文章の運びで結論まで持っていけばよいのだな」というイメージができたらしめたものです。まずはそのイメージまるパクリで指定字数で論文を書いてみればよいのです。実際に指定字数で誰の助けも借りず、制限時間内にその論文に似た内容が書けたならば、そのテーマはある程度対応できる力がついたと考えてよいと思います。

「そんなに同じテーマが出るわけないから意味がないのではないか?」と思う人もいると思います。確かにそうなのですが、ある程度イメージ数が溜まってくると、そのイメージのどれかに近づけて解答を書くことができるようになってきます
基礎知識の習得を継続して行っていくのは、模範解答を読んで作ったイメージを溜めた知識と結合して、自分の答案を作るためです。

まさお
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まずはよい論文をたくさん読むことが大事です。具体的にどうすれば良いかはこの後の項目で説明します。

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模範解答の載った問題集を徹底的に読みこなす

具体的にどうすればよいかというと問題集を使いこなすことに尽きます
自分も最新の問題集を一通りチェックしましたが、今は学部学科別の小論文参考書が大量に発行されている大変良い時代になりました。昔は全部自分でまとめなければいけなかったので大変な労力がかかっていましたが…。

具体的には以下の問題集を参考にしてください。
受験生は必ず手に入れておいた方がよい必携の書ばかりです。

樋口裕一先生の「小論文これだけ」シリーズ

樋口先生の本は過去に別の記事でも紹介しましたが、学部学科別にシリーズ化されて大変使い勝手がよくなっています。いくつか代表的なものを紹介します。

小論文これだけ!慶應・早稲田編

早慶の小論文の過去問に対する解説および模範解答が出ています。もちろん論文の書き方についても本の前半で説明しています。出版も2019年と新しく頼りになる一冊です。

小論文これだけ!模範解答 医学・看護・医療編

医学・看護・医療系の小論文対策です。「模範解答」とついている通り、実際の回答例が出ているのが特徴。とくに医学系は倫理観や人間性といった医療従事者に資質にまつわるものも多いため、その背景を正しく知っておくことが大事です。

小論文これだけ!模範解答 経済・経営編

これも経済・経営系統の小論文対策を模範解答とともに示しています。
他のシリーズもそうですが、3つの良い解答と1つの悪い解答でどういう論文がよいものかのイメージが具体的に把握できるはずです。

小論文これだけ!法・政治・経済編

法・政治・経済は模範解答シリーズがありません。出版が2010年とちょっと古いので、基礎知識の部分は最新の情報にアップデートをしておく必要があると思います。

小論文これだけ! 人文・情報・教育編

人文・情報・教育も法・政治・経済編と同様で2010年の出版と少し古い点だけご注意ください。
書き方などの部分は今でも十分使える良い内容だと思います。

まさお
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他にもいくつか良い本があるのですが、それはまた別の記事でまとめていきます。

まずは、短期で知識の拡大とよい論文のイメージ作りを進めていきましょう。

すぐに効果を実感できるはずです。

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