こんにちは。まさおです。
受験に向けた勉強をしていると、どうしても越えられないと思える壁にぶつかったり、あきらめてしまおうという気持ちになったりすることがあります。そんなとき、先人たちはどのように対処してきたのでしょうか。
今回は久しぶりに言葉の力を取り上げます。「学習のヒントになる論語の名言6選」です。
今の受験生の悩み、大半は昔の人もぶつかった悩みです。
- 受験に役立つ論語の名言6選
- 学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し
- 故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知らば、もって師たるべし
- 日々に其(そ)の亡き所を知り、月々に其(そ)の能(よ)くする所を忘るること無し学を好むと謂(い)うべきのみ
- 之(これ)を知る者は、之を好む者に如(し)かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如(し)かず
- 子貢(しこう)問いて曰(い)わく、孔文子、何を以(もっ)てかこれを文と謂(い)うや。子の曰わく、敏(びん)にして学を好み、下問(かもん)を恥じず、是(これ)を以(もっ)てこれを文と謂うなり。
- 子(し)曰(い)わく、賜(し)や、女(なんじ)は予(われ)を以て多く学びて之を識(し)る者と為すか。對(こた)えて曰わく、然(しか)り、非なるか。予は一以って之を貫く。
- 論語をより深く知りたい人におススメの本
受験に役立つ論語の名言6選
皆さんは勉強していて壁にぶつかったときにどのように対処していますか?
「友達や先生に相談する」「ネットで対処方法を調べる」「いったん寝て落ち着いて考える」…。
いろいろ方法はあると思いますが、「先人の言葉にヒントを求める」というのもかなり有効な手段だと思います。
現代の人が直面している課題の多くは過去に誰かが直面していて、その大半は誰かがすでに解決したものだからです。
特に中国の「論語」は人と人が学び協力し合う中でよりよい社会をどう作っていくかというテーマに向き合っており、勉強・人とのコミュニケーション・人生の心得といった様々な問題に有効なヒントをあえてくれます。
それではさっそく、役立つ言葉を6つご紹介します!
学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し
学習で大事なことは、新しく学んだことを復習しながらその本質を考えることです。
教科書や参考書の内容を「まずは真似る」⇒「次になぜそうなるのか考える」といった「自分で考える」プロセスを必ず取るようにすれば、最初は時間がかかりますがだんだん学習の効率が上がってきます。
故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知らば、もって師たるべし
新しいことを学ぶ際に、その新しいことをが出てきた過去の経緯を知ると理解が一層深まります。
今、目の前のテキストや参考書に出てきている考え方は過去のどの単元と繋がっているのか、何を基礎としてこの単元ができているかを意識するようにしましょう。
特に苦手な分野ほど、過去に学んだ基礎が固まっているかどうかが重要です。
日々に其(そ)の亡き所を知り、月々に其(そ)の能(よ)くする所を忘るること無し学を好むと謂(い)うべきのみ
新しい知識を日々吸収するならば、1か月単位でその内容がきちんと身についているかチェックするようにしましょう。
章末問題や確認テストのような復習課題に取り組み、忘れてしまっていることがないかをチェックすると、学習が進めば進むほど成績差となってその成果が現れてきます。
之(これ)を知る者は、之を好む者に如(し)かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如(し)かず
どんなことでも「楽しんで取り組める人が最強」と言っています。
どうせやるなら、いやいや受験勉強に向き合うのではなく、自らの成長の機会ととらえて楽しみながら取り組むべきです。
「勉強なんて楽しめないよ」という人も多いと思いますが、まだ取り組んでいる絶対量が少ないのだと思います。ある一定時間勉強に取り組むとその面白さにだんだん気づけるはずです。
過去に多くの受験生が苦手科目が楽しくなったといって志望校に合格していきました。
苦手から逃げずに取り組んでいるうちに楽しみを見出して合格につながった好例です。
子貢(しこう)問いて曰(い)わく、孔文子、何を以(もっ)てかこれを文と謂(い)うや。子の曰わく、敏(びん)にして学を好み、下問(かもん)を恥じず、是(これ)を以(もっ)てこれを文と謂うなり。
学習において「質問する力」が大きく成績を左右します。
分からないことを何でも質問しろというわけではなく、自分で考えて(利発で学問を好み)、その上でなお分からないことがあれば、謙虚に誰にでも教えを請うという姿勢が大事だということです。
「 思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し 」なわけですから、自分で考えることだけではダメで、必要に応じて外から学ぶという姿勢を持つようにしましょう。
目下の人に質問するというのは意外と難しいものかもしれませんが、今の時代は世代関係なく優秀な人がいますから、学ぶべきお手本がいればどんどん聞く姿勢が大事です。
子(し)曰(い)わく、賜(し)や、女(なんじ)は予(われ)を以て多く学びて之を識(し)る者と為すか。對(こた)えて曰わく、然(しか)り、非なるか。予は一以って之を貫く。
学習を続けていると、全く違った単元や科目でも本質的に言っていることは同じだと気づくことがあるかもしれません。
たとえば、「必要な情報を取り揃えてから、条件を見て判断をする」という発想は、数学の解法だけでなく英作文や国語の記述問題にも通ずる考え方です。
他にも「解答がすぐに思いつかない場合は、一度問題文に立ち返る」といった試験中の作法なども科目横断で使える向き合い方です。
生き方の上でも、自分が大事にする考え方を一つ決めて、それに照らして物事を考えてみるといった、「一つの大事な考え方を様々な場面に当てはめる姿勢」が重要です。
少し難しいので、いろいろな場面で考えてみてください。ここが見えると学力だけでなく人間力も一気に上がると思います。
論語をより深く知りたい人におススメの本
論語には悩んだ時のヒントになる考え方がいっぱいあります。
漢文の教材という見方ではなく、人生の困ったときの師匠のような本としてみると自分の人生も豊かになると思います。
もっと論語を知りたいという人には安岡定子さんの「壁を乗り越える論語塾」という本がおススメです。最後にちょっとだけ紹介しておきます。興味があったら是非一度見てください。
論語を含めた受験生を勇気づける名言は以下の記事もありますのでぜひ見てください。
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